2017年度メールマガジン

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◆日本英文学会関東支部メールマガジン 臨時号 2018年3月22日◆
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卒業式、入学式のシーズンとなりました。会員の皆様にも、所属等の変更を控えてお忙しい方もいらっしゃると思います。
どうかお身体に気をつけながら、新生活への準備をなさってください。

近日、発表の応募が締切られる国際学会の情報(1件)をお伝えします。

メールマガジン 臨時号 2018年3月22日

以下の国際学会を開催します。
発表の応募締切は3月31日(土)です。
期日が迫っておりますが、ぜひご応募ください。
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国際学会 Romantic Regenerations
Call for Papers

2018年7月6日(金)〜8日(土)
於 東京大学・上智大学

基調講演:Seamus Perry (Oxford)
Alan Bewell (Toronto)
Tim Barringer (Yale)

発表要旨(英語350語)を以下のアドレスまで3月31日までご送付ください。
romanticregenerations[アットマーク]gmail.com

ウェブサイト
https://romantic-regenerations.themedia.jp

学会内容
This conference explores various ways and forms in which Romantic texts were regenerated in later periods, especially in the nineteenth and twentieth centuries, in the Asian as well as Anglo-European contexts. A special focus will be given on the texts and arts which echoed, reshaped, and revised the texts of English Romanticism in the Victorian and Modernist periods, but papers on any related themes and subjects in any regions are most welcome. It hopes to examine various aspects of the regenerations and receptions of Romanticism.

後援 ヴィクトリア朝文化研究学会
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以上

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○ 会員情報に関する問い合わせについて
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会費納入・住所変更などに関するご質問・ご連絡は、日本英文学会関東支部事務局「kanto[アットマーク]elsj.org」までお願いします。
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○ 本メールマガジンの配信について
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配信停止やメールアドレス変更についても、「kanto[アットマーク]elsj.org」までお願いします。

日本英文学会関東支部事務局

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◆日本英文学会関東支部メールマガジン 93号 2018年2月22日◆
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┃目次
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┃○ はじめに
┃○『関東英文学研究』第11号投稿募集
┃○ 日本英文学会第90回全国大会における関東支部支部企画について(←新着情報!)
┃○ 日本英文学会関東支部第16回大会(2018年度秋季大会)について(←新着情報!)
┃○ 過去の関東支部大会の記録について(情報のご提供をお願いします!)
┃○ イベント情報掲載のお知らせ
┃○ その他のお知らせ
┃○ 会員情報に関する問い合わせについて
┃○ 本メールマガジンの配信について
┃○ 最後に
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○ はじめに
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立春をすぎてもまだ寒い日は続きますが、会員のみなさまはいかがお過ごしでしょう
か。2018年度には、5月19日(土)、20日(日)に東京女子大学で日本英文学会の全
国大会が開催されます。それに伴い、例年6月に実施している関東支部夏季大会は開
催されません。その他、2018年度の関東支部の活動予定を中心とする情報をお届けし
ます。投稿、研究発表の締切情報もあるので、ぜひお目通しください。
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○『関東英文学研究』第11号投稿募集
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『関東英文学研究』第11号への投稿を募集しております。締切は【2018年5月15日
(必着)】 です。まだまだ間に合いますので、ふるってご投稿ください。投稿規定
につきましては、日本英文学会関東支部のホームページ
(http://www.elsj.org/kanto/index.html)、および『関東英文学研究』第10号の巻
末をご覧ください。
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○ 日本英文学会第90回全国大会における関東支部支部企画について(←新着情
報!)
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上述のとおり、日本英文学会第90回全国大会は、5月19日(土)、20日(日)に東京
女子大学で開催されます。5月20日の閉会式の後、同じ会場にて、以下の要領で関東
支部の企画する特別講演が実施されます。

特別講演:The Contemporary Novel and the Idea of Language
講師:Rebecca L. Walkowitz(ラトガーズ大学教授)
司会:佐藤元状(慶応義塾大学教授)
日時:2018年5月20日(日)16時05分~17時25分
場所:東京女子大学24号館2階24202
地図:http://office.twcu.ac.jp/univ/about/campus/map/

Rebecca L. Walkowitz教授は、"Cosmopolitan Style: Modernism Beyond the
Nation" (Columbia UP, 2007)、"Born Translated: The Contemporary Novel in an
Age of World Literature "(Columbia UP, 2015)などの話題作を次々に発表し、現代
のモダニズム研究・世界文学研究を牽引している気鋭の研究者です。貴重な機会です
ので、ぜひご来場ください。
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○ 日本英文学会関東支部第16回大会(2018年度秋季大会)について(←新着情
報!)
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これもすでに申し上げたとおり、2018年度には6月の関東支部夏季大会を実施いたし
ませんが、秋季大会(第16回大会)を以下の日程・場所で開催いたします。

日程 10月27日(土)
場所 早稲田大学戸山キャンパス

つきましては、第16回大会の研究発表を募集いたします。応募締め切りは【2018年6
月30日(土)】です。応募要項につきましては、以下のとおりです。

2018年度関東支部大会研究発表応募規定
1.発表者は会員に限ります(応募時に会員でない場合には、至急入会手続きをお願
いいたします)。
2.発表の内容は大会当日において、口頭・活字とも未発表のものに限ります。
3.応募の際には、(A) 発表要旨 (B) 発表要旨の梗概 (C) カバーレターを
kantogate[アットマーク]elsj.org 宛てに提出してください。
(A) 発表要旨
日本語で発表する場合、4,000字程度(英語で発表する場合には、1,500 words程度)
で、Microsoft Office Wordファイル(.docx)、リッチテキスト(.rtf)あるいは単
純なテキスト(.txt ただし斜字体などの文字修飾を一切含まない場合のみ)の形式
で提出して下さい。
(B) 発表要旨の梗概
400字程度(日本語全角)。冒頭に題名を付してください(これは文字数に含みませ
ん)。また、応募者の名前・謝辞等は一切書かないでください。なお、採択された場
合には、「発表要旨の梗概」は、応募時にご提出いただいた通りの形で、『プログラ
ム』に掲載されます。予めご了承ください。
(C) カバーレター
氏名[ふり仮名つき]、現在の所属と身分、連絡用の住所、電話番号、ファックス番
号、電子メールアドレスを明記したもの
★査読・銓衡および研究発表の時間の割り振りは大会準備委員会が行い、査読・銓衡
結果は応募締切り後応募者宛てにメールで通知します。
★研究発表の時間はおおよそ30分、コメント、質疑応答で10分から20分を予定してお
ります。

また、次の3つのシンポジウムが企画されております。
部門別シンポジウム1と2は、同時刻におこなう予定です。

メイン・シンポジウム
題目:どこへ行く、日本の英語教育(仮題)
講師:阿部公彦(東京大学准教授)
   江利川春雄(和歌山大学教授)
笠原眞樹子(東京都立新宿高校英語科教諭)
久世恭子(上野学園大学准教授・司会)
   他1名の講師を予定
概要:
本シンポジウムでは、日頃大学などで英語教育に携わっておられる先生方や英語教育
にご関心のある方々と、日本の英語教育がかかえている問題点を共有し、共に理解を
深めるべく議論を重ねたいと考えている。昨今、英語教育については、大学入試改革
における英語試験のあり方や新学習指導要領(外国語)の内容などに関して多くの問
題点が指摘されており、どのようなことが起こっているのか不安に感じている方々も
少なくないと予想される。そこで、今回は、このような問題について講師の先生方に
解説していただき、また、高等学校の教育現場におられる先生にもご参加いただいて
問題の所在を確認した上で、私たち自身が良い教育を行うために何ができるか考える
ための意見交換の場にしたい。

部門別シンポジウム1(イギリス文学)
題目:時代と文化のはざまのシェイクスピア(仮題)
講師:篠崎実(千葉大学教授)
   近藤弘幸(東京学芸大学教授)
   小泉勇人(東京工業大学准教授)
   冬木ひろみ(早稲田大学教授・司会)
概要:
現在、シェイクスピアの受容は、文化の特異性を前面に出した上演やラディカルなア
ダプテーションも含め、その多様性にこそ価値を見いだす傾向にあるように見える。
シェイクスピアは実際、大衆文化に極めて親和性が高いのも事実であるし、アダプ
テーションとしてのシェイクスピアが増えてゆくのも納得できる。しかしながら、そ
うした受容・あるいは現象としてのシェイクスピアと、いわゆるテクスト(キャノン
としての作品)研究や批評理論とのギャップはますます広がっているのではないだろ
うか。無論、これがシェイクスピアの現代の姿と言えばそうなのかもしれないが、こ
こで一旦立ち止まって、受容されたシェイクスピアと机上のシェイクスピアとの乖離
を双方の研究者の立場から論議し合う場があってもよいのではないだろうか。本シン
ポジウムでは、その問題提起の一つとして、時代と文化の中でシェイクスピアの有り
様を探ってみたい。

部門別シンポジウム2(アメリカ文学)
題目:小説家の詩(仮題)
講師:本村浩二(駒澤大学教授)
   舌津智之(立教大学教授)
   木内徹(元日本大学教授・司会)
   佐藤直子(青山学院大学非常勤講師)
概要:
「小説家」は小説しか書かないのだろうか――いや、そんなことはない。19世紀のア
メリカを見てみれば、メルヴィルもポーも小説というジャンルにとらわれず、詩作を
も含めた執筆活動を行っていた。19世紀に活躍した「小説家」に限らず、20世紀に
入っても詩を書いていた「小説家」は数多い。本シンポジウムでは文学史上は「小説
家」と分類される作家が書いた詩に注目し、作家活動における詩の位置づけ、小説と
の関連性、詩としての審美性などを考察する。果たして、「小説家」が書く詩を習作
や戯れだとして切り捨ててもよいのだろうか。小説と詩には明確な境界線が存在する
のだろうか。このような問いに一定の答えを見いだすべく、主に小説を専門とする立
場からアメリカ「小説家」の詩を取り上げて、その意義を考えてみたい。

講師の方々はみなさん各分野を代表する研究者・教育者で、しかもシンポジウムの
テーマも話題性に富んでいるため、きっと白熱した議論が展開されるものと思われま
す。まだ少し先ですが、いまから楽しみにしていてください。

10月27日の支部大会につきましては、これからも随時情報を配信致します。
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○ 過去の関東支部大会の記録について(情報のご提供をお願いします!)
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関東支部ホームページに、「過去の支部大会」に関するページを新設しました。ご興
味のある方は、下記のリンク先をご覧ください。
http://www.elsj.org/kanto/archive.html
現在、第4回大会(2010年度)から第15回大会(2017年度秋季)までの大会プログラ
ム(もしくはそれに準ずる資料)を掲載しております。事務局には、第1回から第3回
までの大会のプログラムが、単独の資料としては残っておりません。いくつかの記録
を見ると、かつては「大会」のほかに「例会」という会合も開かれており、どの集ま
りを「大会」と見なしていたのかなど、現在では確認の難しいこともございます。本
メルマガをお読みの会員のみなさまのなかで、関東支部の初期の大会・例会に関する
資料をお持ちの方がいれば、 kanto[アットマーク]elsj.org までご一報いただけな
いでしょうか。関東支部も発足してすでに10年以上がすぎ、記憶の風化しないうちに
公式の記録を残すことが重要かと存じます。ご協力よろしくお願い申し上げます。
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○ イベント情報掲載のお知らせ
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 関東支部メールマガジンでは、英米文学・英語学・英語教育に関連するイベント等
の情報を随時ご紹介しております。情報を掲載するための条件は、以下のとおりで
す。
(1)申請者が関東支部会員であること。
(2)原稿はテキスト形式(リッチテキスト形式も可)の文書で写真や絵や図表等を
含まないこと。
(3)編集上当方で若干の修正を施すことをお認めいただくこと。
(4)メールマガジンにふさわしくない内容であると判断した場合はお断りすること
があることを
 以上、ご理解いただいた上で、ぜひ情報をお寄せください。正規のメールマガジン
の発行時期でない場合も、「臨時号」を発行して、すぐに会員の皆様に情報をお届け
しております。
 イベント情報の連絡先は、「kanto[アットマーク]elsj.org」です。
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○ その他のお知らせ
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1.2018年度には、関東支部理事選挙がおこなわれます。理事会では、Web投票の実施
など、選挙方式の改革を検討中です。次回選挙の規定については、後日ホームペー
ジ、メールマガジン等でお知らせします。
2.『関東英文学研究』第10号には、5本の投稿論文が寄せられ、そのうち2本が掲
載されました。今後も関東支部は、意欲ある研究者を応援いたします。優秀な論文に
は、新人奨励賞・優秀論文賞を授与しています。若手の方でも、積極的にご投稿くだ
さい。
3.『関東英文学研究』は、これまで一般の投稿論文のほか、編集委員会が執筆を依
頼する「慫慂論文」も掲載してきました。第11号から、慫慂論文は名称を「特別寄稿
論文」と変更します。特別寄稿論文とは、本学会誌への掲載にふさわしく、また特に
若手研究者の模範として推奨すべき論文の執筆が期待できる研究者に、編集委員会か
ら執筆を依頼するものです。ただし、特別寄稿論文の査読も通常の投稿論文と同様に
おこない、最終的な掲載については編集委員会が判断します。
4.関東支部では、中学校、高等学校を対象に、支部会員を英米文学/英米文化に関
する講演や授業に講師として派遣しています。講演料は関東支部の基金から支出しま
す。講演や授業をご希望の中学校、高等学校、教育委員会関係者の方々は、ぜひ関東
支部事務局(kanto[アットマーク]elsj.org)までご連絡ください。詳しくは、支部
ホームページの「講師派遣事業」のページをご参照ください。
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○ 会員情報に関する問い合わせについて
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会費納入・住所変更などに関するご質問・ご連絡は、日本英文学会関東支部事務局
「kanto[アットマーク]elsj.org」までお願いします。
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○ 本メールマガジンの配信について
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配信停止やメールアドレス変更についても、「kanto[アットマーク]elsj.org」まで
お願いします。
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○ 最後に
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2017年4月に事務局長に着任してから、早くも10ヶ月以上がすぎ、そろそろ任期の終
わりが見えてきました。支部の事務局の仕事は想像以上に多岐にわたり、最初は(今
でも?)細かいミスの連続でした。しかしそれでも、これまで事務局におられた先生
方が様々な工夫をされてきたお陰で、これまではどうにかやってきました。私も先人
たちの顰に倣い、事務局長と事務局長補佐の職掌を明確にするなど、ささやかながら
業務の効率化を図りました。

大学教員の仕事は年々忙しくなり、本来は研究生活の軸となるべき学会活動に使える
時間も少なくなる一方です。しかし、関東支部には数多くの英米文学、英語学、英語
教育学の研究者の交流の場として、これからも安定した運営が求められます。いや、
変化する時代に対応し、未来の研究・教育を担う若い人材を育て、知の好循環を生み
出すための責任は、今後さらに増大することでしょう。

そのためには、なによりも『関東英文学研究』や支部大会で、若手研究者・大学院生
に成果発表とフィードバックの機会を提供することが重要であると思っております。
ゆえに、近年『関東英文学研究』への投稿が減少しているのは、本支部の将来にとっ
て由々しき事態であると思われます。編集委員会では、新しい才能を送り出すために
丁寧な査読をおこない、必要に応じて掲載に向けた改稿を提案し、不掲載の場合には
その理由を投稿者に伝えております。こうした取り組みが功を奏し、『関東英文学研
究』の最新号(第10号)では、5本の投稿論文中2本を掲載できました。会員のみなさ
まには、ぜひ積極的なご投稿をお願いします。

また、事務局で保管している、関東支部の過去の活動記録を拝見すると、初期にはい
わゆる若手研究者を中心としたワークショップ等、支部会員の交流を促進するような
企画が頻繁におこなわれていたことが分かります。現在の事務局の体制では(少なく
とも私の力量では)、これと同じことはできませんが、他方で関東の各大学では、若
手研究者・大学院生による研究会やワークショップが自主的におこなわれていると仄
聞します。ぜひ、こうした情報を事務局(kanto[アットマーク]elsj.org)にお寄せ
ください。メルマガの臨時号を発行し、広く関東支部会員のみなさまと、そういった
情報を共有したいと存じます。世代や大学の枠を超えた、「関東支部」という集団を
明確に立ち上げることで、昨今の人文研究を取り巻く厳しい情勢に立ち向かう知恵と
勇気を結集できるのではないかと愚考します。

今後も引き続き、会員のみなさまのお力添えをいただければ幸いです。よろしくお願
い申し上げます。
(文責 関東支部事務局長 武田将明)

ご意見やご感想はこちらまでお願いします。→「kanto[アットマーク]elsj.org」
※実際に送信される際は「[アットマーク]」を記号に変えてください。

                    日本英文学会関東支部事務局

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◆日本英文学会関東支部メールマガジン 臨時号 2018年2月16日◆
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少し暖かくなったと思ったら、都内に花粉が飛びはじめたそうですね。
引き続き、皆様お体にお気をつけください。

近日開催のイベント情報(1件)をお伝えします。

メールマガジン 臨時号 2018年2月16日

立正大学文学部 冨山太佳夫先生 最終講義のお知らせ

長らく日本の英文学研究・教育を牽引なさってきた冨山太佳夫先生の
専任教員としての最後の講義を下記の通りおこないます。

冨山太佳夫先生 最終講義「21世紀の英文学に向けて」

日時:2018年3月20日(火) 15時30分~17時30分
場所:立正大学品川キャンパス 9B21教室(9号館地下2階)
お問合せ:立正大学 伊澤高志(izawa[アットマーク]ris.ac.jp)

*申し込み不要で、どなたでもご参加いただけます。

詳細は下記ウェブサイトをご覧ください。
http://letters.ris.ac.jp/department/english/news/idkqs400020008q45b.html

以上

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○会員情報に関する問い合わせについて
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標記の件について、会費納入・住所変更などに関するご質問は、日本英文学会関東支
部事務局「kantoアットマークelsj.org」までお願いします。
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○本メールマガジンの配信について
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配信停止やメールアドレス変更についても、「kantoアットマークelsj.org」までお
願いします。

日本英文学会関東支部事務局

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◆日本英文学会関東支部メールマガジン 臨時号 2018年2月7日◆
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寒い日が続きますね。インフルエンザも流行しているようですが、皆様お体にお気をつけください。
近日開催のイベント情報(1件)をお伝えします。

メールマガジン 臨時号 2018年2月7日

シンポジウム"Rereading Ishiguro Internationally"のご案内

来たる2月23日(金)の午後2時から、東大駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム2で、英米の若手研究者を招いたカズオ・イシグロに関するシンポジウムを開催します。
使用言語は英語(通訳なし)です。
イシグロを国際的に読み直す貴重な機会ですので、ご参加いただけますと幸いです。
また関心がありそうな方々への宣伝もお願いいたします。

プログラム(時間は目安です)
14:00-15:00 発表1(各発表30分、質疑応答30分)
Jerrine Tan (Brown University, Ph.D candidate & Special Research Student at Komaba)
"The International Settlement: The Fantasy of International Writing in Kazuo Ishiguro's When We Were Orphans."
15:15-16:15 発表2
Doug Battersby (University of York, UK, Ph.D & Visiting Research Fellow at Komaba)
‘Relative Reading and the Particulars of Form, or, Why We Should Be Suspicious of Kazuo Ishiguro.’
16:30-17:30 発表3
Motonori Sato (Professor at Keio University)
Ishiguro and Ozu, or the Politics of Modernism
Chair: Yoshiki Tajiri (Professor at the University of Tokyo, Komaba)

主催:田尻芳樹(東京大学)

以上

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○会員情報に関する問い合わせについて
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◆日本英文学会関東支部メールマガジン 臨時号 2018年1月24日◆
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2018年最初のメールマガジンの配信になります。本年もよろしくお願い申し上げます。

近日開催のイベント情報(1件)をお伝えします。

メールマガジン 臨時号 2018年1月24日

Barrie Bullen 氏講演会・ワークショップのお知らせ

レディング大学名誉教授・ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイ校教授Barrie Bullen氏をお招きして、下記の通り、講演会を開催いたします。いずれの講演会・ワークショップもオープンです。たくさんのみなさまのご来聴をお待ちしております。
ご関心のある方々・学生のみなさまにもお知らせいただければ、大変ありがたく存じます。
なにとぞよろしくお願い申し上げます。

Barrie Bullen氏講演会

2018年2月16日(金曜日)14:30-16:30 筑波大学総合研究棟A111
“Aestheticism into Modernism: Transition or Fracture”

2018年2月17日(土曜日)14:00-16:30 日本女子大学目白キャンパス百年間低層棟301教室
“'Long Live King Arthur!': British Pre-Raphaelitism and Arthurian Myth”
司会・ディスカッサント 川端康雄教授

2018年2月19日(月曜日)16:30-18:30 中央大学駿河台記念館480号室(JR 御茶ノ水駅聖橋口より徒歩5分)
“Hardy's Tess of the d'Urbervilles: Myth, Music and Painting”
司会 永松京子教授


ワークショップ:2018年2月15日(木曜日) 14:00-17:00 (筑波大学人文社会学系棟A721)

講演: 14:00-15:00 Prof. Barrie Bullen "Evelyn de Morgan and Arts and Crafts Movement"
発表
若名咲香 (筑波大学人文社会科学研究科)Multiplise Sensuality: Sleep and
Leopard in J. W. Waterhouse's Ariadne (1898)
山口茜 (筑波大学人文社会科学研究科)J. W. Waterhouse in Modernism
篠原華子 (筑波大学人文社会科学研究科)Soetsu Yanagi and Primitivism in Japan


講演会の開催にあたり、日本女子大学・川端康雄教授、中央大学・永松京子教授にご尽力いただきました。
この場を借りまして御礼を申し上げます。

ブレン氏のHP: http://www.jbbullen.com
ロンドン大学ホロウェイ校のブレン氏の紹介URL:
https://pure.royalholloway.ac.uk/portal/en/persons/barrie-bullen(12d5307e-2972-4d02-8e3a-3c1012db5e75).html

以上

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○会員情報に関する問い合わせについて
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日本英文学会関東支部事務局

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◆日本英文学会関東支部メールマガジン 臨時号 2017年10月10日◆

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近日開催のイベント情報(1件)をお伝えします。

メールマガジン臨時号2017年10月10日

シンポジウム 世界文学の現在

日時:2017年10月21日(土)13:00~19:00

会場:慶應義塾大学三田キャンパス南校舎461教室
https://www.keio.ac.jp/ja/maps/mita.html

参加無料、事前予約不要

本シンポジウムは、イギリス文学、アメリカ文学、フランス文学、日本文学といった各国別の文学史を、地域横断的、時代横断的な「世界文学」の視点から生産的に読み直そうとする試みの一つです。基調講演には、世界的な日本文学研究者ダミアン・フラナガンさんをお迎えして、夏目漱石とシェイクスピアを世界文学の観点から論じていただきます。どうぞみなさまのご来場を楽しみにしております。(佐藤元状)

プログラム

イントロダクション 13:00
佐藤元状

第一部 世界文学としての日本文学 13:10~14:00
田尻芳樹(東京大学、イギリス文学)
春山行夫と日本のモダニズム

脇田裕正(慶應義塾大学、比較文学)
V.F.カルヴァートン、ユージン・ジョラス、春山行夫ーーモダニズムとプロレタリアの間で

第二部 世界文学としてのイギリス文学 14:15~15:15
武藤浩史(慶應義塾大学、イギリス文学)
ザ・ポストコロニアル・ドラブルーー『碾臼』と『昏い水が押し寄せてくる』における移民とイングリッシュネス

日吉信貴(東京大学大学院、イギリス文学)
『わたしを離さないで』における女同士の絆

佐藤元状(慶應義塾大学、イギリス文学)
グレアム・グリーン、ある映画的人生

第三部 世界文学という問い 15:30~17:30
ジェイムズ・レイサイド(慶應義塾大学、比較文学)
フィクションと戦争の描き方ーーバラード、アントニー・ポール、そしてプルースト

板倉厳一郎(関西大学、イギリス文学)
世界の終わりと現代小説ーー英米文学の向こうへ

吉田恭子(立命館大学、アメリカ文学)
Make Gatsby Great Againーーポスト・アメリカのギャツビーたち

大原宣久(学習院大学、フランス文学)
パラレルワールドと猫ーーフィリップ・フォレスト『シュレーディンガーの猫を追って』およびその周辺をめぐって

横山千晶(慶應義塾大学、イギリス文学)
ヤン・マーテルと「放浪」の文学

基調講演 18:00~19:00
ダミアン・フラナガン(日本文学)
世界の二大文豪、夏目漱石 xウィリアム・シェイクスピア

すべてのプログラムの終了後、懇親会を行います。懇親会に参加される方は、ご連絡ください。連絡先は佐藤元状(motsato[アットマーク]a7.keio.jp)です。

主催:学事振興資金「世界文学の時代におけるイギリス文学、日本文学の地政学的再検討の研究」

以上

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○会員情報に関する問い合わせについて
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 標記の件について、よくあるお問い合わせ
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○本メールマガジンの配信について
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 配信停止やメールアドレス変更については→事務局「kantoアットマーク
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◆日本英文学会関東支部メールマガジン 92号 2017年9月29日◆

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┃目次
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┃○ はじめに
┃○ 日本英文学会関東支部第15回大会(2017年度秋季大会)について(← 新着情報!)
┃○ 関東支部講師派遣事業について(← 新着情報!)
┃○「イベント情報」コーナーのお知らせ
┃○ その他のお知らせ(支部Newsletterより転載)
┃○ 会員情報に関する問い合わせについて
┃○ 本メールマガジンの配信について
┃○ 最後に
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○ はじめに
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天候不順の夏が終わり、新学期となりましたが、会員のみなさまにおかれましては、お健やかに
お過ごしでいらっしゃいますでしょうか。
今号の「目玉」は、10月28日(土)に開催されます第15回大会(秋季大会)のプログラム情報です。
今回も、海外から招聘したゲストの特別講演など、盛りだくさんの内容です。

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○ 日本英文学会関東支部第15回大会(2017年度秋季大会)について (← 新着情報!)
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第15回大会(2017年度秋季大会)は、10月28日(土)中央大学後楽園キャンパスにて
開催されます。研究発表3本、シンポジウム3つ、さらに海外から招聘したゲスト(D.A.ミラー氏)による
特別講演も予定されております。
また、研究発表の前には総会が開催され、今年度の関東支部の事業に関するご報告をおこないます。
多数のみなさまのご参加をお待ち申し上げております。

日本英文学会関東支部第15回大会(2017年度秋季大会)のご案内

日時: 2017 年 10 月 28 日(土)
会場: 中央大学後楽園キャンパス
(〒112-8551 東京都文京区春日1-13-27)

開場・受付(12:35より6号館4階廊下、13:55より5号館3階ロビー)

総会(12:50〜13:10)【6号館3階6325教室】

研究発表(すべて13:20〜14:00)【6号館4階】

第1会場【6413教室】
アガペーのゆらぎ
――ロレンス・スターン『ブラーミンの日記の続き』(1767)とhobby horse
(発表)久保田 裕紀(慶應義塾大学後期博士課程)
(司会)吉田 直希(成城大学教授)

第2会場【6417教室】
初期近代演劇における寡婦表象と喪服の意味の多層性
(発表)木村 明日香(東京大学助教)
(司会)米谷 郁子(清泉女子大学准教授)

第3会場【6421教室】
“Billy Budd, Sailor”における吃音
――晩年のMelvilleが遺した筆の震え
(発表)板垣 真任(成蹊大学博士後期課程)
(司会)佐久間 みかよ(和洋女子大学教授)

シンポジウム(すべて14:10〜16:10)【5号館3階】

メインシンポジウム【5334教室】
英米文学と日本語
(司会・講師)後藤 和彦(東京大学教授)
(講師)中村 和恵(明治大学教授)
(講師)森 慎一郎(京都大学准教授)
(講師)加藤 光也(駒澤大学教授)

イギリス文学部門シンポジウム【5333教室】
イギリス・アメリカ文学史補遺2――18世紀の詩
(司会・講師)冨樫 剛(フェリス女学院大学教授)
(講師)海老澤 豊(駿河台大学教授)
(講師)小泉 由美子(慶應義塾大学後期博士課程)
(講師)西山 徹(名城大学教授)

言語・教育部門シンポジウム【5335教室】
Curriculum Amendment
in a University-Level English Language Program:
Theory and Practice
(司会)山本 有香(立教大学准教授)
(講師)齋藤 雪絵(立教大学講師)
(講師)Corazon Talam Kato(中部学院大学講師)
(講師)横本 勝也(上智大学講師)

特別講演(16:20〜17:50)【5336教室】
Lost in the Detail: Edgar Allan Poe’s “Murders in the Rue Morgue”
(講師)D.A. Miller(John F. Hotchkis Professor Emeritus and Professor
of the Graduate School, University of California, Berkeley)
(司会)田尻 芳樹(東京大学教授)

懇親会(18:00〜20:00)
会場:5号館地下食堂
会費:一般4000円 学生2000円
事前申込は不要です。奮ってご参加ください。

次に、各発表・シンポジウム・講演の梗概も掲載いたします。

【研究発表】13:20-14:00

第1会場(6号館4階6413教室)
アガペーのゆらぎ――ロレンス・スターン『ブラーミンの日記の続き』(1767)とhobby horse
(発表者) 慶應義塾大学後期博士課程 久保田 裕紀
(司会) 成城大学教授 吉田 直希
Laurence Sterneによる自伝的小品Continuation of the Bramine’s Journal (1767)は、愛人との交換日記を意図して書かれている。本作品では、現在はやむを得ず別離しているElizaとの精神的な愛、来るべき至福の生活が聖書の語彙を用いて描かれる。特定分野の語彙によって恋愛を描くSterneの書きぶりはThe Life and Opinions of Tristram Shandy (1759-67)にもみられ、恋愛の基調をなす特殊な語彙は各個人のhobby horse(熱狂的な関心)に由来するとされる。とはいえ後者で描かれるのは、高度な特殊性がもたらすその人物の意思疎通の失敗である。恋愛のための特殊な表現の元となっているhobby horseに着目するとき、前者における恋愛の記述にはどのような特徴があるだろうか。本発表では、聖書的語彙に彩られたElizaとの愛にただよう不穏さを、hobby horseという心理的概念との関係において考察したい。


第2会場(6号館4階6417教室)
初期近代演劇における寡婦表象と喪服の意味の多層性
(発表者) 東京大学助教 木村 明日香
(司会) 清泉女子大学准教授 米谷 郁子
初期近代に執筆・上演された戯曲における寡婦の表象を、当時の劇場の物質的条件のうち、衣装(特に喪服)に注目して考察する。近年シェイクスピア作品をはじめとする初期近代の戯曲が当時の劇場でどのように上演されたかを三次元的に想像する試みが盛んであり、こうした論考の中には女性表象に注目したものも多いが、本発表ではこうした動向を踏まえ、寡婦という両義性に満ちた存在が、どのように舞台で表象されたかを論じる。具体的にはまず初期近代イギリスにおいて寡婦が生と死、女性性と男性性、貞節とセクシュアリティといった複数の意味合いにおいて両義性をはらんだ存在であったことを指摘し、こうした両義性あるいは曖昧性が舞台でどう表象されたかを、当時の戯曲で寡婦が頻繁に結びつけられるオブジェクトのひとつである喪服の社会的・文化的・象徴的意味の多層性と絡めて論じる。


第3会場(6号館4階6421教室)
“Billy Budd, Sailor”における吃音――晩年のMelvilleが遺した筆の震え
(発表者) 成蹊大学博士後期課程 板垣 真任
(司会) 和洋女子大学教授 佐久間 みかよ
Herman Melvilleの遺稿“Billy Budd, Sailor” (1924)の決定版を編集したHarrison HayfordとMerton M. Sealts, Jrは、ビリーのorganic hesitancyをWhite-Jacketなどにも見られる「メルヴィルらしい」表現と呼んでいる。一方で編者は晩年のMelvilleが約20年ぶりの散文執筆の過程で、幾度も稿を改めた軌跡を明らかにしている。Melvilleにとって、身体の障害を負う者は自分に馴染みのある題材だったが、最期には扱うのに難しいテーマと化していたのである。
“BB”におけるビリーの身体的な瑕疵とは、吃音に他ならない。実際にMelvilleが吃音を書いている箇所を見てみると、“D-D-damme”のように吃音が視覚化されて表現されている箇所は存在する。ところがそのような表現が書かれているのは第14章のみである。Melvilleはその他の箇所でいかに吃音を描き損ねたのだろうか。Melvilleの筆の揺らぎは彼自身の吃音だったと言い換えてみたい。たとえば、第19章はビリーが失語の末に殺人に至る物語のクライマックスと呼べるが、そこに書かれていることは本当にビリー自身の吃音なのだろうか?


【メインシンポジウム】14:10-16:10(5号館3階5334教室)
英米文学と日本語
(司会・講師) 東京大学教授 後藤 和彦
(講師) 明治大学教授 中村 和恵
(講師) 京都大学准教授 森 慎一郎
(講師) 駒澤大学教授 加藤 光也

近代とは人類普遍の時間の成立のことであり、結果、日本を含む後発近代国家に与えられた宿命は、自分たちのものであったためしのない「普遍語」を通じてしかその時間に参入できないことだ、と水村美苗さんの『日本語が亡びるとき』は言っていて、さらにその普遍語が複数存在する時代も終わり、「普遍語すなわち英語」時代の到来はもはや火を見るより明らかだと言葉を継いでいます。あの本の登場から約10年、我々の足元は実際に英語の炎に嘗めあげられつつあるのかもしれません。ところで我々はたまたま英語(文学)を生業とする日本人たちですが、「英語の時代」に我が世の春を謳歌するどころか、どんどん肩身が狭くなっているようにも感じられるのは、考えればおかしな話ではありませんか。とりあえず問題は、我々にはどうしようもなく(、、、、、、、、)日本語があり日本文学があるから―登壇者のおひとりの著書のタイトルを借りて申せば、我々は「日本語に生まれて」しまったから―ここに由来するとしか思えません。この「どうしようもなさ」についてもう一度考えてみたいと思います。

英語を飼い馴らす――世界文学としての英語圏文学を日本で講じる意義
中村 和恵
日本で英語を教えること、さらに英語による文学を教えることには、植民地や準植民地的言語文化を背景とする国・地域で同じことをするのとは、別種の困難がある。英語を真剣に学ぶ必然性がない、生活の実感とはかけ離れたものだという学生が多い。移民や紛争や人種など英語圏で熱心に論じられている主題にも同様の違和感がしばしば表明される。その一方で、英語という道具が手に入れば日本人は世界中の人々と対等かつ有利にわたりあっていけるはずといういわば英語万能神話、そしてその底流にある明治以来の舶来もの賛美・西洋憧憬・社会進化論的文化文明観の名残り、「新しい」「使える」英語教育を求める声も絶えず、「使えない」英語教育の代表が旧来の文学書の講読であるという人もすくなくない。英文学という名のもとに、いま実際なにを誰にどう教えるべきなのか。英語圏各地の実態に言及しながら、「使える」英語とはなにか、生きた言語とはなにかを問い、パワフルに標準英語を飼い馴らすグローカルな物語を、日本語を介して講じる意義を提唱したい。

村上春樹訳『グレート・ギャツビー』を読む
森 慎一郎
村上春樹訳『グレート・ギャツビー』が出版されて十年余りが経つ。発表と同時に大きな話題になり、その後もさまざまに語られ評価されてきたこの翻訳書を、あらためて丁寧に読み検討してみたい。何をいまさら、と言われると答えに窮するほかないが、少なくともこの訳業が「英米文学」と「日本語(文学)」の一つの興味深い交差点をなしているという(まずは自明な)事実をアリバイに、The Great Gatsbyの愛読者として、また、ぽつぽつ翻訳も手掛けるようになった者として、かねがね心惹かれていたこの作業を行ってみたいと思う。文体、リズム、比喩やイメージの処理、その他細部の工夫などを通じて、原作に深い愛着を寄せる小説家の日本語はどのようなThe Great Gatsby像を結んでみせているか。原作のどこに光を当て、どこを影に沈ませている(ように思える)か。こうした問いをなるべく丁寧に考えてみることで、本シンポジウムのテーマにささやかな光を投げかけられたらと思う。

「外人になってしまう」――戦後文学と「英語」の問題
後藤 和彦
少なくとも戦後以降、日本語の問題とはすなわち英語の問題だったと思う。なぜなら敗戦に続く文化価値の全面的再配置は、日本語に下支えされ、またそのうえに日本語を彫琢練磨してきた日本型美学の根を、アメリカ的な、あるいは英語的な土壌に移植するようなものだったからだ。戦後まもない志賀直哉翁の「日本語は今後フランス語にするがよろし」の提案が牧歌的にさえ聞こえるのは、志賀が「フランス語」と言い、「英語」とは言わなかったからだろう。だから小島信夫の『アメリカン・スクール』(1954年)で「日本人が外人みたいに英語を話すなんて、バカな。外人みたいに話せば外人になってしまう」と思う主人公伊佐を我々が嗤えるとすれば、「本当」のあられもなさを我々は嗤うのだ。日本の戦後文学がたどったのは、どれほど英語・アメリカ的なものへの馴致の旅だったのか。果たして裸足で駆け出していった日本のハック・フィン伊佐は今どこにいるのか。

丸谷才一の例から
加藤 光也
自分にとっての英米文学、自分にとっての日本語ということを考えるとき、一番身近なのは、授業で扱う英文テキストや、翻訳をおこなったり論考を書いたりするときの日本語ということになるが、いずれの場合にも、実際にはそのつど間に合わせで対応しているだけで、特に何か方針や原則めいたものがあるわけではない。話し言葉と書き言葉の違いなど、英語教育の場での問題についてはいくつか考えることもあるけれども、話が散漫になりそうである。
そこで、今回は具体的な例として、小説家、批評家であり、ジョイスの研究家でもあった丸谷才一の場合を取り上げてみたい。とくに翻訳の例と、評論集『6月16日の花火』を読むと、第二次大戦後の日本におけるジョイス受容の一つのあり方をたどることができるように思われるので、それを手がかりに、英米文学と翻訳と日本語(日本文学)の関わりについて考えてみたい。ほかの講演者の方の話とうまくかみ合えば、幸いである。


【イギリス文学部門シンポジウム】14:10-16:10(5号館3階5333教室)
イギリス・アメリカ文学史補遺2――18世紀の詩
(司会・講師) フェリス女学院大学教授 冨樫 剛
(講師) 駿河台大学教授 海老澤 豊
(講師) 慶應義塾大学後期博士課程 小泉 由美子
(講師) 名城大学教授 西山 徹

Roger Lonsdaleによるオックスフォード版アンソロジー、David Fairerらによるブラックウェル版アンソロジーの高評価と人気から窺われるように、18世紀イギリス詩の形式的・内容的豊かさが認められるようになって久しいはずであるが、日本において、また18世紀以外を専門とするイギリス詩研究者間において、十分な理解が広がってきたとは言いがたい。この空白を埋めるべく、本シンポジウムではPope, Grayら従来より扱われることの比較的多かった詩人に加え、他の詩人たちの詩、また同時代のアメリカ詩をもとりあげ、18世紀イギリス・アメリカ詩の知られざる諸相を紹介したい。ギリシャ・ローマ古典やイタリア・フランスのルネサンス詩を受容しつつ宗教的・政治的動乱のなか独自の詩のありかたを探り展開した16-17世紀から、いわゆるロマン主義の隆盛を見た19世紀まで、どのような連続性あるいは断絶・新展開が見られるのか、関心と理解を深めるきっかけを提供できれば幸いである。

古典主義とは何か ――反ピューリタン言説から感受性の議論へ――
冨樫 剛
古典主義(classicism)――ロマン主義との対立においてしばしば目にする言葉であるが、その文学史上の意義は正しく理解されているように思われない。OEDには "Conforming in style or composition to the rules or models of Greek and Latin antiquity" とあるが("classical" 6)、その初出例はByronがGoetheに宛てた手紙(1820)である。(新)古典主義の時代とみなされる18世紀の詩人たちは、実際どのようなかたちでギリシャ・ローマ古典を用いたのか。古典が多数翻訳・翻案された16-17世紀の詩人たちはどうか。本稿では、「心の安らぎ」(ataraxia)、「幸せな人」(beatus ille)、「今日の花を摘もう」(carpe diem)、「賢い人」(sapiens)など主要主題を中心に16-18世紀イギリスにおける古典の受容・援用・変奏のありかたを概観し、反ピューリタン言説から感受性の議論へという文学的・政治的・社会的土壌の変化を明らかにしたい。18世紀からとりあげるのはPope, Gray, Smith, Grevilleらの予定である。

18世紀英国における牧歌の変遷――ティテュルスからメリボエウス
海老澤 豊
テオクリトスが創始し、ウェルギリウスが練磨した牧歌は、イタリアやフランスの詩人を経て、英国でもさまざまな花を咲かせた。田園で歌合戦や恋に明け暮れる羊飼いの歌う伝統的な牧歌は、ポープの古典風牧歌とフィリップスの英国風牧歌をめぐる牧歌論争を経て、ロンドンで上流婦人や詐欺師が歌う「都会風牧歌」、海浜や河畔で漁師や釣り人が歌う「漁夫牧歌」、アフリカや中東で奴隷や旅人が歌う「異国風牧歌」などに発展していく。ウェルギリウスの第1牧歌は、「神」の恩恵を受けて自由身分と安らかな暮らしを手に入れたティテュルスと、土地収用によって先祖伝来の田畑を奪われて異国へ流れていくメリボエウスの対話で構成される。18世紀初頭の詩人たちは「心地よい場所」で恋歌を口ずさむ幸福なティテュルスに心を寄せていたが、18世紀中葉から後半に活躍した詩人たちは、「不幸の予兆」を感じ取りながら過酷な運命に翻弄されるメリボエウスに共感するようになる。本発表では18世紀英国における牧歌の変質をたどるとともに、反牧歌の動きについても触れたい。

アメリカの叙事詩をめぐって――コネティカット・ウィッツを中心に
小泉 由美子
仮にアメリカの叙事詩の起点を求めるならば、Connecticut WitsのTimothy Dwightの The Conquest of Canaan (1785) やJoel BarlowのThe Columbiad (1807) のうちに見出すのが順当だろう。Connecticut Witsとはイエール大学を磁場とした文学者集団であり、狭義には上記二人の他、John Trumbull, David Humphreys, Lemuel Hopkinsの五人から成り、MiltonのParadise Lost, Dryden訳のAeneid, Pope訳のIliadを共に熟読し、Lord KamesのElements of Criticismを共に学んでいた。冒頭二作の叙事詩が双方とも1770年代のイエール大学で着想されたことをふまえれば、この時期のこの場所には「アメリカの叙事詩」創出のための土壌が既に準備されていた可能性が浮かび上がる。本発表は、彼らに光をあてながら18世紀後半におけるアメリカの叙事詩の胚胎期 (1752-)、到達期 (1785-1788)、再考期 (1788-) を概観する。各時期の鍵作品として取り上げるのは、George Berkeley (1685-1753), “Verses on the Prospect of Planting Art and Learning in America” (1726/52), Dwight, The Conquest of Canaan (1785/88), Humphreys, A Poem on the Death of General Washington (1800/04) である。

贋金づくり――オーガスタンとロマン派を繋ぐ線
西山 徹
18世紀のオーガスタン時代の詩人たちと19世紀のロマン派時代の詩人たちは共通して紙幣や国債といった金融上の問題を取り上げている。17世紀末に始まった財政・金融革命の産物であるこれらの制度に対する疑念は18世紀を通じて見られたが、18世紀初頭と19世紀初頭という100年を隔てたそれぞれの時代の金融危機(南海泡沫事件とイングランド銀行兌換停止)を契機として社会問題となって前景化し、詩人たちに貨幣に関する詩句を書かせたのである。また詩人たちはしばしば造幣を詩作と重ね合せ、詩や詩人を貨幣として扱って、貨幣の真正さの問題を本物/偽物の詩という議論へと自意識的に転換した。本発表においては18世紀のスウィフト、ポープらと19世紀のシェリー、ピーコックらの時事的な詩作品を取り上げて、そこで金融に関する興味・主題がどのように展開されているかを探り、オーガスタン時代の伝統がロマン派時代にどう受け継がれたのかを考えたい。


【言語・教育部門シンポジウム】14:10-16:10(5号館3階5335教室)
Curriculum Amendment in a University-Level
English Language Program: Theory and Practice
(司会・指定討論者) Yuka Yamamoto, Associate Professor, Rikkyo University
(講師) Yukie Saito, Lecturer, Rikkyo University
(講師) Corazon Talam Kato, Lecturer, Chubu Gakuin University
(講師) Katsuya Yokomoto, Lecturer, Sophia University

English education has been reformed at various levels of educational settings in order to meet the demands of globalization in education, politics, and economy. One of the biggest changes will be the introduction of English as an official school subject for 5th and 6th graders in public elementary schools from 2020. English language education at universities is not an exception to significant changes. In fact, many universities have made substantial modifications to their language education curricula in recent times. However, curriculum amendment cannot be made without careful considerations, and the language teachers, as well as school administrators, encounter a number of issues at the designing, piloting, and implementing phases of curriculum amendment. Expecting possible issues at various phases of curriculum change facilitates the transformation of the curriculum. For this purpose, the theoretical and practical issues in relation to curriculum development and implementation will be explored using the case of a university that underwent major curriculum amendment in 2016.

Preliminary assessments and piloting for curriculum development
Yukie Saito
Curriculum design involves several different preliminary assessments. First, needs assessment including learners’ levels and demands in the society and the school must be taken into consideration. Then, the evaluation of existing curriculum is crucial when determining what should be revised to improve the quality of education. In addition, assessment of newly developed or amended curriculum through piloting is an important part of curriculum development as issues always arise at the practical level even after thorough designing. Small-scale piloting can offer several practical suggestions which should be considered before the actual implementation of the new program. In this talk, the process of preliminary assessments will be discussed.

An additional component to existing curriculum
Corazon Talam Kato
Curriculum development usually involves revising the existing curriculum by replacing a course with a new course, adding a new course, and eliminating an existing course in the curriculum. Adding a new component to the existing curriculum requires careful considerations theoretically and practically. The theoretical background, as well as practical issues related to adding a new component to the existing curriculum, including assessing learners’ needs, arranging time allocations, ensuring teacher availability, and conducting faculty development, will be discussed using a case of mandatory English education curriculum that recently added a reading component. Practical considerations will be given to facilitate the future curriculum amendment of similar language education programs.

Material selection and development for revised curriculum
Katsuya Yokomoto
As curriculum is amended, teaching materials must be developed or at least selected from published textbooks. Thorough analyses of the curriculum goals and objectives, as well as the textbooks themselves, are needed for this process. Among several means of choosing the materials, textbooks must be reviewed from several different perspectives depending on the curriculum needs. Also, development of in-house materials will be discussed, as none of the published materials available in the market meet all the pedagogical goals of any one curriculum without in-house supplementation. A case of material development at a university will be introduced, and several practical suggestions will be given to tailoring the materials to meet the needs of the students and the curriculum.


【特別講演】16:20-17:50(5号館3階5336教室)
Lost in the Detail: Edgar Allan Poe’s “Murders in the Rue Morgue”
(講師) D.A. Miller
John F. Hotchkis Professor Emeritus and
Professor of the Graduate School
University of California, Berkeley
(司会) 東京大学教授 田尻 芳樹
Naomi Schor: “There is always the danger that to write on the detail is to become lost in it.” And yet every one who acknowledges this truth will be drawn to a further observation: that though we all do get lost in the detail—and get lost all the time—you’d never know it from
our reading practices. In these, at least by the time they appear in print, the alleged danger of absorption in the detail has always been successfully overcome in the name of Meaning, History, the Real. In my surrender to a single, but insistent detail in Poe’s “Murders in the Rue Morgue,” a detail I can neither ignore nor render into a serviceable interpretative takeaway, I try to convey an experience of what getting seriously lost in the detail might involve.


第15回大会のご案内は、以上になります。
どうぞお楽しみに。

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○ 関東支部講師派遣事業について
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日本英文学会では、中学校、高等学校を対象に、日本英文学会関東支部の会員を英米文学/英米文化に関する講演や授業に講師として派遣し、ひろく英米文学・文化への理解を深める機会を提供しています。
本年度は、2017年8月25日(金)に斎藤兆史会員が、下記の講演会を実施しましたので、ここにご報告致します。

岡山県立岡山朝日高等学校 進路教養講座講演会(日本英文学会関東支部共催)
日時:2017年8月25日(金)
会場:岡山市立市民文化ホール
講師:東京大学大学院教育学研究科 斎藤兆史教授
演題:「学問の魅力──英語文体論入門」

講演や授業をご希望の中学校、高等学校、教育委員会関係者の方々は、ぜひkanto[アットマーク]elsj.orgまでご連絡ください。学会として協力が可能であると判断した場合には、学会で講師の斡旋、依頼を行い、さらに、講師派遣に関わる講演料を基金から支出します。

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○「イベント情報」コーナーのお知らせ
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「イベント情報」コーナーでは、皆様の情報をお待ちしています。
 関東支部メールマガジンに、英米文学・英語学・英語教育に関する研究に資すると思われる
イベント等の情報を掲載するご希望をお持ちの方は、
(1)申請者が関東支部会員であること。
(2)原稿はテキスト形式(リッチテキスト形式も可)の文書で写真や絵や図表等を含まないこと。
(3)編集上当方で若干の修正を施すことをお認めいただくこと。
(4)メールマガジンにふさわしくない内容であると判断した場合はお断りすることがあることを
ご了解いただくこと。
 以上のことをご理解いただいた上で、是非情報をお寄せください。
 「イベント情報」コーナー連絡先は、「kantoアットマークelsj.org」です。

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○ その他のお知らせ(支部Newsletterより転載)
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1. 2017年5月に、関東支部の編集した論集『教室の英文学』(研究社)が刊行されました。関東支部会員を中心とする研究者たちが、文学作品を用いた実践的な英語教育について論じているので、ぜひご一読ください。目下、文学や言語学をどのように大学の教室で扱うべきかが、研究者にとっても大きな課題となっていますが、関東支部ではこの問題を検討する論集をシリーズ化して刊行します。なお、この企画(関東支部出版事業)は一般会員にも開かれる予定です。詳細は追ってお知らせします。

2. 関東支部理事選挙に関し、投票率を改善する方法を理事会で検討しております。理事選挙は、支部会員の皆様の声を学会運営に生かすための貴重な機会なので、投票へのご協力をお願い致します。次の選挙は、2018年度におこなわれます。

3. 『関東英文学研究』への論文投稿数が減少しています。4年前までは20本以上あった投稿数が、今年は5本になってしまいました。関東支部は、意欲ある研究者を応援いたします。優秀な論文には、新人奨励賞・優秀論文賞を授与しています。若手の方でも、積極的にご投稿ください。英文学、米文学、英語学、英語教育学など、あらゆる分野に対応しています。次号の締切は、2018年5月15日の予定です。ご執筆時には、標準的なスタイルマニュアルの最新版に従ってください。たとえばMLA Handbookの場合は、第8版を用いることになります。詳しくは、支部HPの「編集委員会」のページをご参照ください。

4. 2018年度には、日本英文学会の全国大会が関東地区(東京女子大学)で開催されるため、関東支部の夏季大会はありません。研究発表を希望されている方は、ご注意ください。秋季大会は、例年どおり10〜11月に開催予定です。研究発表の応募締め切りは、2018年6月末の予定です。

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○ 会員情報に関する問い合わせについて
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標記の件について、よくあるお問い合わせ会費納入・
住所変更などに関するご質問は「kantoアットマークelsj.org」まで。

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○ 本メールマガジンの配信について
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 配信停止やメールアドレス変更については→事務局「kantoアットマークelsj.org」まで。

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○ 最後に
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季節の変わり目で、すっかり日が短くなりましたが、会員の皆さまにおかれましてはお風邪など召されませぬよう、ご自愛ください。さて、前回のメルマガで予告した「10月大会での海外の著名研究者による講演」ですが、UC BerkeleyのD.A.ミラー氏による講演でした。ミラー氏といえば、私にはヴィクトリア朝小説を扱った“The Novel and the Police”を大学院生のころ耽読した思い出がございますが(本書の邦訳『小説と警察』(国文社)は、関東支部の前身といえる「東京若手の会」で活躍された村山敏勝氏によるものです)、若手の研究者のなかには、ヒッチコック論など映画研究の業績により親しんでいる方もいるかもしれません。今回のご講演ではPoeの“Murders in the Rue Morgue”を取り上げるとのことですが、文学研究一般に応用できそうな内容で、拝聴するのが楽しみです。

「その他のお知らせ」欄にも記しましたが、来年度は関東支部の夏季大会がありません。支部大会での研究発表を希望されている方は、ご注意ください。秋季大会は、例年どおり10〜11月に開催予定です。研究発表の応募締め切りは、2018年6月末の予定です。

これも「その他のお知らせ」欄にありますが、『関東英文学研究』への論文投稿数の減少は、大げさな言い方かもしれませんが、支部の存在意義にも関わる重要な問題です。編集委員一同、若手を含めた研究者のみなさまに発表の場を提供するべく、毎回丁寧に査読をしております。惜しくも掲載されなかった場合も、問題と思われる点を記したコメントをお送りしています。ぜひ積極的にご投稿ください。

今年の5月には、関東支部の編集した『教室の英文学』が刊行されましたが、関東から英米文学・英語学研究をさらに盛り上げられるよう、事務局としては微力を尽くすつもりです。これからもよろしくお願い申し上げます。

(文責 関東支部事務局長 武田将明)

ご意見やご感想はこちらまでお願いします。→「kantoアットマークelsj.org」
 ※実際に送信される際は「アットマーク」を記号に変えてください。

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◆日本英文学会関東支部メールマガジン 臨時号 2017年7月10日◆

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近日開催のイベント情報(1件)をお伝えします。

メールマガジン臨時号2017年7月10日

マーク・マクガール教授講演会
Being and Time-Management: Modernist Fiction and Consumer Consciousness
存在と時間管理—モダニズム小説と消費者意識

Mark McGurl
(Professor of English, Stanford University)
マーク・マクガール教授(スタンフォード大学)
コメンテータ
巽孝之教授(慶應義塾大学)
司会
佐藤元状(慶應義塾大学)

2017. 7. 22 (Saturday) 15:30 ~17:30
Keio University, Mita Campus
Building 6, 5F Room 453
慶應義塾大学三田キャンパス南校舎5階453教室

Free/ No reservation required 入場無料・事前申し込み不要
Language: English 使用言語:英語(通訳なし)

マクガール教授は、20世紀アメリカ文学を専門とする文芸評論家です。戦後のアメリカ文学をアメリカの大学の創作科との関係から論じたThe Postwar Era: Postwar Fiction and the Rise of Creative Writing (Harvard UP, 2009)によってトルーマン・カポーティ文学批評賞を受賞しています。今回の講演では、モダニズム文学を消費文化との関係から読み直す新たなプロジェクトの一部を披露していただきます。

主催・問い合わせ先:科学研究費補助金基盤(B)「現代英語圏文学におけるモダニズムの遺産継承に関する包括的研究」(研究代表者:田尻芳樹)16H03393

以上

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○会員情報に関する問い合わせについて
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 標記の件について、よくあるお問い合わせ
会費納入・住所変更などに関するご質問は「kantoアットマークelsj.org」まで。
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○本メールマガジンの配信について
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 配信停止やメールアドレス変更については→事務局「kantoアットマーク
elsj.org」まで。

日本英文学会関東支部事務局

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◆日本英文学会関東支部メールマガジン 臨時号 2017年7月1日◆

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メールマガジン臨時号2017年7月1日

2017年度秋季大会に関する、重要なお知らせです。
すでにお知らせのとおり、秋季大会は10月28日(土)に中央大学後楽園キャンパスにて開催されます。
この大会での研究発表の応募締切は6月30日でしたが、応募が少なかったため、

7月7日(金)

まで、応募期間を延長しました。
応募規定を下に転載するので、この機会にぜひご応募ください。
また、知人や指導学生に研究発表の機会を求めている方がいれば、応募を勧めていただけると幸甚です。
ただし、まだ日本英文学会(関東支部)の会員でない場合には、応募と並行して入会手続きをお願い致します。
新規入会については、日本英文学会HPの下記のページをご参照ください。

http://www.elsj.org/membership.html

よろしくお願い申し上げます。

なお、秋季大会では、18世紀イギリス・アメリカ詩の知られざる諸相を紹介するシンポジウム、“Curriculum Amendment in a University-Level English Language Program: Theory and Practice”と題された英語教育に関するシンポジウム、英米文学と〈日本語〉の発見をテーマにしたシンポジウムに加え、カリフォルニア大学バークリー校名誉教授のD. A. Miller先生による特別講演も予定されております。
詳細は後日メールマガジンでお知らせします。
どうぞお楽しみに!

(以下、応募規定になります。)
2017年度関東支部大会研究発表応募規定
1.発表者は会員に限ります(応募時に会員でない場合には、至急入会手続きをお願いいたします)。
2.発表の内容は大会当日において、口頭・活字とも未発表のものに限ります。
3.応募の際には、(A) 発表要旨 (B) 発表要旨の梗概 (C) カバーレターをkantogate[アットマーク]elsj.org宛てに提出してください。
(A) 発表要旨
日本語で発表する場合、4,000字程度(英語で発表する場合には、1,500 words程度)で、Microsoft Office Wordファイル(.docx)、リッチテキスト(.rtf)あるいは単純なテキスト(.txt ただし斜字体などの文字修飾を一切含まない場合のみ)の形式で提出して下さい。
(B) 発表要旨の梗概
400字程度(日本語全角)。冒頭に題名を付してください(これは文字数に含みません)。また、応募者の名前・謝辞等は一切書かないでください。なお、採択された場合には、「発表要旨の梗概」は、応募時にご提出いただいた通りの形で、『プログラム』に掲載されます。予めご了承ください。(C) カバーレター
氏名[ふり仮名つき]、現在の所属と身分、連絡用の住所、電話番号、ファックス番号、電子メールアドレスを明記したもの
★査読・銓衡および研究発表の時間の割り振りは大会準備委員会が行い、査読・銓衡結果は応募締切り後応募者宛てにメールで通知します。
研究発表の時間はおおよそ30分、コメント、質疑応答で10分から20分を予定しております。

以上

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○会員情報に関する問い合わせについて
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 標記の件について、よくあるお問い合わせ
会費納入・住所変更などに関するご質問は「kantoアットマークelsj.org」まで。
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◆日本英文学会関東支部メールマガジン 臨時号 2017年6月2日◆

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近日開催のイベント情報(1件)をお伝えします。

メールマガジン臨時号2017年6月2日

Markman Ellis教授講演会のご案内

第14回支部大会の特別講演講師Markman Ellis先生(Professor of Eighteenth-Century Studies, Queen Mary, University of London/学習院大学客員研究員)をお招きした講演会が、学習院大学で開催されます。

異国情緒に溢れたコーヒーと紅茶が、いかに18世紀の英国趣味と公共圏の形成に関与したのか、という大変興味深い内容となっております。お誘い合わせの上、ぜひご参加ください。

日時 2017年6月20日(火) 18:00-19:15
会場 学習院大学 国際会議場(中央教育研究棟 12階)

講演題目 “Cultures of the Coffeehouse and Tea-Table in Britain 1650-1750”

講演内容: This lecture will explore the British discovery of coffee and tea-drinking in the late seventeenth and early eighteenth century. Both commodities were exotic and strange to British taste: coffee from the Ottoman empire, and tea from China (though very small parcels from Japan were also known). Within a relatively short period, coffee drinking became almost ubiquitous, especially in the unique sociable form of the coffee-house. The lecture will consider the distinctive qualities of the coffee-house of this time, especially its provision of conversation, news, and of course coffee. A special focus will be The Spectator, an essay periodical by Richard Steele and Joseph Addison in 1711-12. Essay number 49 (Thursday, April 26, 1711) discusses The Spectator's argument that the coffee-house was the location of the polite reform of British morals. The lecture will finish by considering the domestic tea-table, proposed as a more inclusive and polite rival to coffee-house sociability.

使用言語 英語(通訳なし)
事前予約不要、無料
講演後には懇親会も行われる予定です。

ポスターは以下のリンクよりご覧下さい:
http://www.gakushuin.ac.jp/univ/let/eng/04news.html#p03


問い合わせ先 学習院大学文学部英語英米文化学科
電話 03-5992-1097
E-mail address: eng-off[アットマーク]gakushuin.ac.jp

以上

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○事務局よりご連絡
前回配信したメールマガジン(91号:2017年5月15日)に、以下の誤記がありました。
「日本英文学会関東支部第15回大会(2017年度秋季大会)について」の項目に
「第13回大会(2016年度秋季大会)は、10月28日(土)中央大学後楽園キャンパスにて開催される予定です。」
とありますが、正しくは
「第15回大会(2017年度秋季大会)は、10月28日(土)中央大学後楽園キャンパスにて開催される予定です。」
になります。お詫びと共に訂正いたします。
なお、ウェブサイトへの転載版では、すでに訂正されております。
(事務局:武田将明)

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○会員情報に関する問い合わせについて
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 標記の件について、よくあるお問い合わせ
会費納入・住所変更などに関するご質問は「kantoアットマークelsj.org」まで。
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○本メールマガジンの配信について
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 配信停止やメールアドレス変更については→事務局「kantoアットマーク
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日本英文学会関東支部事務局


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◆日本英文学会関東支部メールマガジン 91号 2017年5月15日◆

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┃目次
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┃○ はじめに
┃○ 日本英文学会関東支部第14回大会(2017年度夏季大会)について (← 新着情報!)
┃○ 日本英文学会関東支部第15回大会(2017年度秋季大会)について (← 新着情報!)
┃○ 支部の事業について(再掲)
┃○ 「イベント情報」コーナーのお知らせ
┃○ 会員情報に関する問い合わせについて
┃○ 本メールマガジンの配信について
┃○ 最後に

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○ はじめに
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ゴールデン・ウィークも終わり、研究・教育(・学務)もいよいよ本調子となって
いらっしゃるところかと存じます。会員のみなさまにおかれましては、お健やかに
お過ごしでいらっしゃいますでしょうか。
今号の「目玉」は、6月17日(土)に開催されます夏季大会のプログラム情報です。
せひご覧ください。気が早いようですが、併せて10月28日(土)に予定されて
おります第15回大会(秋季大会)における研究発表の応募についての
ご案内も掲載いたします。ご参照下さい。

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○ 日本英文学会関東支部第14回大会(2017年度夏季大会)について (← 新着情報!)
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第14回大会(2017年度夏季大会)は、6月17日(土)明治学院大学白金キャンパスにて開催
されます。研究発表6本、シンポジウム2本、さらにイギリスから招聘したゲストによる
特別講演という盛りだくさんの大会となっております。
多数のみなさまのご参加をお待ち申し上げております。


日本英文学会関東支部第14回大会(2017年度夏季大会)のご案内

日時: 2017 年 6 月 17 日(土)
会場: 明治学院大学白金キャンパス

開場・受付(11:30より本館3階、13:45より2号館B1、16:00より2号館2階)

研究発表:第1部 (12:15〜12:55)

第1会場 (本館1355教室)
民主主義は勝利したのか―Caryl ChurchillのMad Forest (1990)と
1980年代末の東欧社会主義国家の消滅
(発表)金田 迪子(お茶の水女子大学博士後期課程)
(司会)谷岡 健彦(東京工業大学教授)

第2会場 (本館1356教室)
We are mediums: Ann QuinのPassagesにみられる語るモノとしての存在
(発表)西野 方子(東京大学博士後期課程)
(司会)川本 玲子(一橋大学准教授)

第3会場 (本館1359教室)
『靴屋の祭日』の祝祭性
(発表)田邊 裕子(東京大学博士後期課程)
(司会)小町谷 尚子(慶應義塾大学准教授)


研究発表:第2部 (13:05〜13:45)

第1会場 (本館1355教室)
否定・歪曲・パスティーシュ――The Real ThingとA Map of the Worldの劇中劇
(発表)小田島 創志(東京大学博士後期課程)
(司会)谷岡 健彦(東京工業大学教授)

第2会場 (本館1356教室)
Memento Moriにおける1950年代と高齢者問題
(発表)畑中 杏美(山梨県立大学助教)
(司会)川本 玲子(一橋大学准教授)

第3会場 (本館1359教室)
『テレニー』におけるテレパシー的「流体」と過剰な親密性
(発表)中嶋 英樹(東京大学助教)
(司会)遠藤 不比人(成蹊大学教授)


英米文学部門シンポジウム (14:00〜16:00) 【2号館2101教室】
ヘリテージ映画と国家のイメージ――それはいかに原作をアダプトしているのか
(司会・講師)丹治 愛(法政大学教授)
(講師)小山 太一(立教大学教授)
(講師)岩崎 雅之(早稲田大学非常勤講師)


英語教育部門シンポジウム(14:00〜16:00) 【2号館2102教室】
英語教育と文学教育のはざまで
(司会・講師)倉林 秀男(杏林大学准教授)
(講師)山本 裕子(千葉大学准教授)
(講師)河田 英介(筑波大学助教)
(指定討論者)原田 範行(東京女子大学教授)


特別講演(16:15〜17:45)【2号館2302教室】
Sensibility, slavery and empire
(講師)Markman Ellis(Professor of Eighteenth-Century Studies
    Queen Mary, University of London)
(司会)吉野 由利(学習院大学准教授)
懇親会(18:00〜20:00)
会場:本館10階 大会議室
会費:一般4000円 学生2000円
事前申込は不要です。奮ってご参加ください。

次に、各発表・シンポジウム・講演の梗概も掲載いたします。

研究発表:第1部 (12:15〜12:55)

第1会場 (本館1355教室)
民主主義は勝利したのか―Caryl ChurchillのMad Forest (1990)と
1980年代末の東欧社会主義国家の消滅
(発表)金田 迪子(お茶の水女子大学博士後期課程)
(司会)谷岡 健彦(東京工業大学教授)
Caryl Churchill(1938-)の戯曲Mad Forest (1990) は、チャーチルの同時代の政治情勢に対する関心をひときわ色濃く反映した作品である。発表の前年のルーマニア市民蜂起と共産党政権の崩壊を扱った本作は、チャーチルと出演者達が政変直後のルーマニアに赴き、市民への聞き込み調査を通して制作・上演され、1980年代末の東欧における社会主義体制の崩壊の状況を克明に描いている。戦後冷戦期が終焉を迎え、フランシス・フクヤマの「歴史の終わり」論に象徴されるように「民主主義の勝利」が謳われる中、本作は市民蜂起と自由化の理想化を避け、そのような言説に対して慎重に距離をとっている。本発表では、チャーチルが政変を綿密に分析するだけではなく、滞在制作や招聘公演という形で出演者・観客とルーマニア市民との交流の機会を創出することを通して、「民主主義の勝利」の言説に疑問を呈し、東欧社会主義国家の消滅に批判的な目を向けることを促していたことを明らかにしたい。

第2会場 (本館1356教室)
We are mediums: Ann QuinのPassagesにみられる語るモノとしての存在
(発表)西野 方子(東京大学博士後期課程)
(司会)川本 玲子(一橋大学准教授)
女と男の旅の様子を描くPassages(1969)は、戦後イギリスの作家であるAnn Quinの三作目の小説である。本発表では、この作品の二人の主人公が自らを「媒介(mediums)」と呼ぶことの意味を考えながら、この小説が物語るという行為を自己言及的に描いたものであることを論じる。語り手である主人公たちは、テレパシーによって個人的な夢やファンタジーを共有し合い、またそのことによって互いの自我の境界線が曖昧となった状態で存在している。このような語り手のあり方は、Nicholas Royleの論じる「語りという不気味な行為」を体現するものであり、この小説では彼らのあり方や語りを通して小説創作という物語行為が問い直されているのである。前作Three(1966)と次回作Tripticks(1972)との流れを踏まえつつ、テレパシーと語りの問題や、媒介としての主人公の身体および印字されたページでできた小説の物質としての側面に目を向けながら、この作品が浮かび上がらせる小説創作のあり方を論じて行く。

第3会場 (本館1359教室)
『靴屋の祭日』の祝祭性
  (発表)田邊 裕子(東京大学博士後期課程)
(司会)小町谷 尚子(慶應義塾大学准教授)
初期の都市喜劇のひとつとして数えられる『靴屋の祭日』(The Shoemaker’s Holiday)は靴屋の主人サイモン・エアの出世物語である。作者トマス・デッカーは、15世紀に実在した人物を参照しながらも、既存の権力者としてロンドンの大きな業界に所属する現市長と公爵を風刺し、主人公の靴屋主人の偉大さと職人たちの精神性を讃える作品に仕上げている。当時のロンドンで工房や店の下働きをしていた労働者たちにとっての祭日(holiday)の解放感を芝居小屋で再現しながら、ロンドンの職人と商人たちの栄光に見合う象徴的立場として市長というポジションを位置付け、エアがそれを獲得する結末になっているのである。しかし、物語の展開は現実味に欠けるチャンスの到来に依拠するところが多く、そのせいで芝居全体が意図する祝福と景気づけも虚しいものになりかねない。本作品が現実味に欠けることについてはこれまでも解釈が積み重ねられてきているが、荒唐無稽な話の運びと虚しい礼賛が皮肉に転じ観客が興醒めしてしまいかねないことを考慮に入れると、本作がその現実味の欠落に拘らず上演中にどのように観客の信頼を勝ち取り、鑑賞と解釈の余地を示したのか、この問いを改めて考察する必要があるだろう。祝祭喜劇『靴屋の祭日』の祝祭性とは一体何に向けられているのだろうか。


研究発表:第2部 (13:05〜13:45)

第1会場 (本館1355教室)
否定・歪曲・パスティーシュ――The Real ThingとA Map of the Worldの劇中劇
(発表)小田島 創志(東京大学博士後期課程)
(司会)谷岡 健彦(東京工業大学教授)
本発表では、Tom StoppardのThe Real Thing (1982) とDavid HareのA Map of the World (1982) を取り上げ、そのなかの劇中劇が持つ意味や効果の比較検討を通じて、これらがFredric Jamesonの述べるポストモダニズムの特徴に呼応するような形で書かれていることを明らかにする。この2本の戯曲は初演の時期がほぼ同じであり、さらに芝居が劇中劇から始まるという構造上の類似点も見受けられる。本発表ではまず、「否定」、「歪曲」といった観点からこの2本の戯曲における劇中劇を検討していく。そして、The Real Thing では「否定」が、一方でA Map of the World では「歪曲」が、劇中劇を分析する際に如何に重要な観点となっているか明らかにする。さらに、こうした特徴のなかに、Jameson がポストモダニズムを特徴づける際に使用した「パスティーシュ」を見出すことができるという点に注目しつつ、Jamesonの指摘するようなポストモダン的な社会に、Stoppard やHareがどのように向き合おうとしているか分析していく。

第2会場 (本館1356教室)
Memento Moriにおける1950年代と高齢者問題
(発表)畑中 杏美(山梨県立大学助教)
(司会)川本 玲子(一橋大学准教授)
Muriel Sparkの Memento Mori (1959) は、1950年代のイギリス社会を高齢者ケアの過渡期として描いた作品として読むことができる。物語の中心となるのは、70歳以上の高齢者たちに “Remember you must die”と告げる怪電話がかかってくるという事件である。スパークの数ある作品のなかでもMemento Moriの最大の特徴はやはり、作中人物のほとんどが高齢者であるという点であろう。本発表の目的は、Memento Moriを当時の社会政策や逐次刊行物との考証におき、1950年代の高齢者ケアに第二次世界大戦が与えた影響について考え、Sparkが当時のイギリス社会をつぶさに観察してMemento Moriを執筆したということを示すことである。Memento Moriはこれまで、カトリック改宗者であるSparkの宗教観を読み解くことができる作品として評価されることが多かったが、Sparkの初期の傑作として評価を受けたのは、説得力のある形で当時のイギリス社会における老いが描かれていたからなのではないのだろうか。

第3会場 (本館1359教室)
『テレニー』におけるテレパシー的「流体」と過剰な親密性
(発表)中嶋 英樹(東京大学助教)
(司会)遠藤 不比人(成蹊大学教授)
作者不詳の小説『テレニー』(1893年)は十九世紀末のパリを舞台とし、語り手カミーユ・デ・グリューとピアノ奏者レネ・テレニーという男性のあいだの恋愛を語る作品である。この発表ではまず、二人の登場人物が惹かれあう様子が「流体」に関する語彙で記述されていることを指摘し、そうした語句が、英国心霊学研究協会(SPR)におけるテレパシー研究(作品タイトルと共通の接頭辞に注目)に関連することを示す。二人の男性は親密な関係を結び、ポルノグラフィックな描写をもたらすが、つづいて、そうした場面での「流体」の語彙を検討する。他者とのあまりに親密な関係は、他者を消失させかねないという逆説的な事態が明らかになるだろう。最後に、本作の語りをいま一度、テレパシーおよび親密性という観点から検討する。回想の語り聞かせという構成は、親密な関係を構築する有効な手立てとなるが、そうして築かれる親密性はいったい誰と結ばれるのか。


英米文学部門シンポジウム (14:00〜16:00) 【2号館2101教室】
ヘリテージ映画と国家のイメージ――それはいかに原作をアダプトしているのか
(司会・講師)丹治 愛(法政大学教授)
  (講師)小山 太一(立教大学教授)
(講師)岩崎 雅之(早稲田大学非常勤講師)
Andrew Higsonは、1980年代以降の英国の映画のうちで、第二次世界大戦以前の過去の英国を舞台にしている映画を「ヘリテージ映画」と呼び、その形式的内容的特徴を記述している。英国の過去が、ロングショットを多用した美しい映像をとおして、ポストモダンな「イメージのコレクション」へと昇華され、ノスタルジックなまなざしを誘う――そのような過去の表象の仕方が、ヘリテージ映画の重要な示差的特徴であるとしている。
 他方、ヘリテージ映画は、英文学の文学的ヘリテージとしてのShakespeare, Austen, Hardy, James, Forster等の作品をしばしば原作として用いる。多様な作家たちが提示する過去のさまざまな英国が、ヘリテージ映画にアダプトされるとともに、同じようにノスタルジックなまなざしを誘うイメージになるということがどうして可能なのか。そこにどのようなアダプテーションの工夫が施されているのか。それとも「ヘリテージ映画」とは、その定義が個々の映画によって裏切られつづけている幻のジャンルにすぎないのか。
 モダニズムとポストモダニズムの時代のイギリス小説を原作としたヘリテージ映画の具体的な解釈をとおして、そのような問題を考えていきたい。

回帰する/させられる記憶──The Return of the Soldierとヘリテージ映画の関わり
                               小山 太一(立教大学教授)
文化的・社会的な継承のイメージをノスタルジックに喚起し、観客の意識の底部に沈んでいたナショナル・アイデンティティの伝統についての認識を再浮上させるもの──と、そのようにヘリテージ映画を定義するならば、そこには、忘却および記憶の回復のプロセスが深く関わっていることになる。ヘリテージ映画のノスタルジアが広汎な観客層に新鮮なアピールを持つためには、前提として忘却と断絶が存在しなければならないのではあるまいか。本発表は、Rebecca WestのThe Return of the Soldier (1918) およびAlan Bridges監督によるその映画化 (1982、日本公開時の題名は『戦場の罠』) を題材として、主人公の記憶の喪失と (自発的および強制的な) 回復という原作のプロットが、ヘリテージ映画のいわば主戦場たるカントリー・ハウス/カントリーサイドの映像による表象とどのような関係を取り結んでいるかを考察し、ヘリテージ映画というジャンルにおける記憶の回復 (ないし創造/捏造) という問題に接続することを試みるものである。

E. M. フォースターとヘリテージ映画
                           岩崎 雅之(早稲田大学非常勤講師)
ナショナル・アイデンティティの再構築を図ったとされる「ヘリテージ映画」の中で、一際目を引くのが、批評的にも商業的にも成功を収めた E. M. フォースター原作の『ハワーズ・エンド』(1910, 1992)と『インドへの道』(1924, 1984)である。ポストモダンの時代において、フォースターの作品はイギリスの遺産として認識されているが、原作のナラティヴの持つモダニズムと伝統の緊張関係が、ヘリテージ映画のナラティヴによって、どのように過去への郷愁を誘う「イングリッシュネス」に翻案されているかについては十分に検証されてこなかった。端的に言えば、『ハワーズ・エンド』の主題は「誰がイギリスを継承するか」だが、ではヘリテージ映画はその問いに対してどのように答えているのであろうか。原作と映画の間に横たわるナラティヴ上の差異を炙り出すことができれば、その問いに対する答えと、ヘリテージ映画の制度的特徴が見えてくるはずだ。この検証を通じ、ヘリテージ映画の理解に対する新たな道筋を示すのが本発表の目標である。

カズオ・イシグロ『日の名残り』と田園のイングランド
                                丹治 愛(法政大学教授)
『日の名残り』(1989)は、1920年代と30年代の戦間期イングランド――その中央部に位置するオックスフォードシャーのカントリー・ハウス――を舞台にした小説である。その屋敷の主はダーリントン卿であるが、ナチス・ドイツにたいする宥和政策を積極的に支持した第二次大戦前の彼の活動は、彼の死後の1956年、屋敷がすでにアメリカ人富豪のものとなっている時点から、それを回顧する執事スティーヴンズの信頼できない記憶をとおして語られていく。この小説はサッチャー政権下の1989年に出版されたあと、ジェイムズ・アイヴォリー(監督)、イズマイル・マーチャント(製作)、ルース・プラワー・ジャブバーラ(脚本)というヘリテージ映画トリオによって1993年に映画化される。
 サッチャリズム体制のなかで出版され映画化された『日の名残り』は、いったい過去のイングランドをどのようなイメージで描きだしているのだろうか。19世紀末以降の田園主義的イングリッシュネス概念構築の歴史のなかにこの作品を位置づけることによって、ヘリテージ映画の特質の一端を浮かびあがらせてみたい。


英語教育部門シンポジウム(14:00〜16:00) 【2号館2102教室】
英語教育と文学教育のはざまで
(司会・講師)倉林 秀男(杏林大学准教授)
  (講師)山本 裕子(千葉大学准教授)
(講師)河田 英介(筑波大学助教)
(指定討論者)原田 範行(東京女子大学教授)
文部科学省のグローバル人材育成推進事業やスーパーグローバル大学創成支援事業の一環として、大学の英語教育の抜本的改革が行われている。さらに、教職課程の質保証を目指す「コア・カリキュラム」を導入して、英語教員養成課程の改革が予定されている。こうした一連の改革は、一般的な英語教育のみならず、専門教育においても「英語が使える人材育成を」という一貫した方針が貫かれている。結果としてこれまでの教授法や、使用教材・題材について多くの英語教員が再考する必要性に迫られている。そこで、本シンポジウムでは、それぞれの教育実践を通し大学における英語教育と文学教育の効果的な相互作用について考えてみたい。文学テクストを教材としてどのように教えるのかについて、異なった観点から3名が報告し、原田範行日本英文学会会長を指定討論者として、登壇者だけではなくフロアの皆様とのディスカッションを通して多角的に英語教育と文学教育の連係について考えてみたい。

コア・カリキュラムにおける文学の扱いについて――言語学的に考えてみる
倉林 秀男(杏林大学准教授)
英語教員養成課程のコア・カリキュラムにおける「英語文学」は「英語で書かれた文学を学ぶ中で、英語による表現力への理解を深めるとともに、英語が使われている 国・地域の文化について理解し、中学校及び高等学校における外国語科の授業に生かすことができる」という目標が設定されている。そこで、本報告では教職課程における文学の授業の扱いについて、①表現力の理解、②中学・高等学校における外国語科の授業に生かすという2つの点について具体的にどのようなことかについて提示してみたい。特に、Leech and ShortのStyle in Fiction (2007)で提示している文体チェックリストを利用してその方法論の妥当性を考察したい。

英語教育と専門教育の架橋をめざして――CLIL理論によるカリキュラム策定と授業実践
山本 裕子(千葉大学准教授)
昨今、文部科学省のスーパーグローバル大学等事業にみられるように、学生のグローバル対応力育成という観点から、これまで以上に世界共通言語としての「英語」の重要性が強調されている。こうした中、英語で教授される授業科目群が新設される等、様々な大学のカリキュラムにおいて「授業の英語化」への改革が進んでいる。同時に、「英語で授業ができる教員」の需要が、従来以上に高まっていることは言うまでもない。
カリキュラム改革の方向性の是非や教員に対する要求の妥当性はさておき、英語による教授法の有効性に関する議論なしに授業の英語化は望めない。上智大学がいち早く全学英語教育に導入したCLIL(Content and Language Integrated Learning)は、語学教育と専門教育を同時に行う優れた教授法として注目を浴びている。本報告では、小規模私立大学の英語英文学科におけるCLIL理論によるカリキュラム策定と授業実践を紹介することにより、英語による教授法としてのCLILの有効性を検証し、英語教育と専門教育を架橋することの意義と可能性を探りたい。

実践的ツールとしての文学的想像力・行動力の涵養――英語教育の目標をさらに高い次元で達成する
河田 英介(筑波大学助教)
現在の英語教育は、グローバル労働市場の急速な拡大が要請する実践的英語を習得させるために、従来の読む・聞く・話す・書く「四技能分離型」教育から、文部科学省が唱導する「コア・カリキュラム」に代表される「四技能統合型」教育へと目下移行中である。その趨勢の中で、英語教育現場では文学テクストを英語教材として用いることの効用がますます過小評価されつつある。しかし文学教育の目標である異文化・他者に対する共感力と交渉力の涵養は、本来、英語教育のそれと共通の宛先をもち、グローバル労働市場において第一義的に必須となる、異質な他と共生・発展していくための「実践的ツールとしての文学的想像力・行動力」を育んでくれる貴重な効用である。それ故本報告においては、英語教育現場において文学テクストをどのように活用することで、英語教育の目標をさらに高い次元で達成しうるのか、現代アメリカ作家のテクストを用例に論究したい。


特別講演(16:15〜17:45)【2号館2302教室】
Sensibility, slavery and empire
(講師)Markman Ellis(Professor of Eighteenth-Century Studies
     Queen Mary, University of London)
(司会)吉野 由利(学習院大学准教授)
This lecture would explore the mode of sensibility in fictions that discuss slavery by British women in the late eighteenth century, including Sarah Scott’s Sir George Ellison (1766), and Maria Edgeworth’s The Grateful Negro (1804). In a period when the colonies, especially the sugar plantations in the Caribbean, were understood to be greatly increasing the prosperity of the British Isles, the topic of slavery, in its moral, political, and practical aspects, became the focus of concerns about the morality of empire. These novels, and the discourse of sentimentalism, played an important part in raising public awareness of the scandal of slavery.


※ いかがでしょうか。プログラムを読んでいるだけで目眩がしそうですが、ぜひ実際に会場まで足をお運びください。なお、本プログラムは、近日中に支部HPにも掲載いたします。


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○ 日本英文学会関東支部第15回大会(2017年度秋季大会)について (← 新着情報!)
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第15回大会(2017年度秋季大会)は、10月28日(土)中央大学後楽園キャンパスにて開催される予定です。研究発表の応募締切は2017年6月30日(金)です。応募要項につきましては、以下の通りです。
2017年度関東支部大会研究発表応募規定
1.発表者は会員に限ります(応募時に会員でない場合には、至急入会手続きをお願い
いたします)。
2.発表の内容は大会当日において、口頭・活字とも未発表のものに限ります。
3.応募の際には、(A) 発表要旨 (B) 発表要旨の梗概 (C) カバーレターをkantogate[アットマーク]elsj.org宛てに提出してください。

(A) 発表要旨
日本語で発表する場合、4,000字程度(英語で発表する場合には、1,500 words程度)で、
Microsoft Office Wordファイル(.docx)、リッチテキスト(.rtf)あるいは単純な
テキスト(.txt ただし斜字体などの文字修飾を一切含まない場合のみ)の形式で提出
して下さい。
(B) 発表要旨の梗概
400字程度(日本語全角)。冒頭に題名を付してください(これは文字数に含みません)。
また、応募者の名前・謝辞等は一切書かないでください。なお、採択された場合には、
「発表要旨の梗概」は、応募時にご提出いただいた通りの形で、『プログラム』に掲載
されます。予めご了承ください。
(C) カバーレター
氏名[ふり仮名つき]、現在の所属と身分、連絡用の住所、電話番号、ファックス番号、
電子メールアドレスを明記したもの

 査読・銓衡および研究発表の時間の割り振りは大会準備委員会が行い、査読・銓衡結果は
応募締切り後応募者宛てにメールで通知します。研究発表の時間はおおよそ30分、コメント、
質疑応答で10分から20分を予定しております。


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○ 支部の事業について(再掲)
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現在、関東支部では、「講師派遣事業」と「優秀論文表彰事業」を行っています。

「講師派遣事業」とは、支部会員の中からテーマに適した講師を中学校・高等学校・社会教育
施設・生涯教育機関などに派遣して講演・シンポジウムを行うものです。学校の現場では授業
の一環として、また総合学習・課外学習、研修旅行などの事前講義として、社会教育の現場
では知的興味にあった読書会、講演会としてご活用いただければと思います。

お知り合いにご興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、詳細につきまして支部HPをご覧
いただき、事務局までご連絡くださいますよう、お伝えいただけましたら幸いです。

「優秀論文表彰事業」とは、『関東英文学研究』に寄せられた論文のなかから優秀なものを表彰
するものです。こちらも詳細につきましては支部HPをご覧ください。


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※「イベント情報」コーナーでは、皆様の情報をお待ちしています。

 関東支部メールマガジンに、英米文学・英語学・英語教育に関する研究に資すると思われる
イベント等の情報を掲載するご希望をお持ちの方は、
(1)申請者が関東支部会員であること。
(2)原稿はテキスト形式(リッチテキスト形式も可)の文書で写真や絵や図表等を含まないこと。
(3)編集上当方で若干の修正を施すことをお認めいただくこと。
(4)メールマガジンにふさわしくない内容であると判断した場合はお断りすることがあることを
ご了解いただくこと。
 以上のことをご理解いただいた上で、是非情報をお寄せください。
 「イベント情報」コーナー連絡先は、「kantoアットマークelsj.org」です。

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○会員情報に関する問い合わせについて
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 標記の件について、よくあるお問い合わせ会費納入・
住所変更などに関するご質問は「kantoアットマークelsj.org」まで。

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○本メールマガジンの配信について
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 配信停止やメールアドレス変更については→事務局「kantoアットマークelsj.org」まで。

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○最後に
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最近は寒暖の差が大きく、毎日何を着たらよいのか迷いますが、会員の皆さまにおかれましてはお風邪など召されませぬよう、ご自愛ください。今週末には日本英文学会の全国大会が静岡大学で開催されます。人文系の研究環境が厳しさを増していると言われておりますが、全国大会でも、支部大会でも、毎回新しい才能と未知の研究分野に出会うことができます。このうち支部大会については、若手研究者が飛躍するための舞台として活用していただきたいと、事務局一同願っております。6月の支部大会には、幸いなことに多くの若手研究者による斬新な発表の応募がありました。10月の支部大会にも、ふるってご応募ください。また、6月大会では18世紀文化史研究の泰斗であるMarkman Ellis教授による講演が開催されますが、10月大会でも海外の著名研究者による講演を予定しております。詳細は後日、本メルマガでお知らせしますが、ご期待ください(10月28日に別の予定を入れないでください!)。

なお、この4月から事務局の体制に変更があり、武田将明(東京大学)が事務局長、伊澤高志(立正大学)が事務局長補佐となっております。2017年3月27日のメールマガジン90号でお知らせずみですが、現在の事務局から(臨時号ではない)正規のメルマガをお送りするのはこれが初となるので、改めましてご挨拶いたします。

新体制となりましても、会員の皆さまのご研究と教育実践のお手伝いが少しでもできるよう、事務局一同非力ながら努力してまいります。今後も日本英文学会関東支部をよろしくお願い申し上げます。
(文責 関東支部事務局長 武田将明)

ご意見やご感想はこちらまでお願いします。→「kantoアットマークelsj.org」
 ※実際に送信される際は「アットマーク」を記号に変えてください。

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○会員情報に関する問い合わせについて
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 標記の件について、よくあるお問い合わせ
会費納入・住所変更などに関するご質問は「kantoアットマークelsj.org」まで。
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○本メールマガジンの配信について
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 配信停止やメールアドレス変更については→事務局「kantoアットマーク
elsj.org」まで。

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◆日本英文学会関東支部メールマガジン 臨時号 2017年5月13日◆

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近日刊行予定の書籍情報(1件)をお伝えします。

メールマガジン臨時号2017年5月13日

『教室の英文学』の刊行

日本英文学会関東支部による論集『教室の英文学』(研究社)が刊行されます。目下、文学や言語学をどのように大学の教室で扱うべきかが研究者にとっても大きな課題となっていますが、関東支部ではこの問題を検討する論集をシリーズ化して刊行します。なお、この企画は一般会員にも開かれる予定です。詳細は追ってお知らせします。

『教室の英文学』に関する情報は、下記URLをご参照ください。
http://www.kenkyusha.co.jp/purec/#ISBN978-4-327-47235-1

以上

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日本英文学会関東支部事務局


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◆日本英文学会関東支部メールマガジン 臨時号 2017年4月12日◆

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近日開催のイベント情報(1件)をお伝えします。

メールマガジン臨時号2017年4月12日

Jean-Michel Rabate教授イヴェントのお知らせ


このたびペンシルヴァニア大学教授Jean-Michel Rabate氏(英文学、比較文学)をお招きして下記(1〜3)のようなイヴェントを行いますのでふるってご参加ください。ラバテ教授はジョイスらモダニズム文学、精神分析批評を中心に38冊もの著書がある碩学です。
(使用言語は英語、通訳なし、事前予約不要、無料です。)

(1)5月8日(月)17時~
東京大学駒場キャンパス18号館4階
コラボレーションルーム2
講演 Beckett's Anti-Humanism and Its Limits

(2)5月9日(火)16時~
成蹊大学10号館2階大会議室
ワークショップ ジャン=ミシェル・ラバテ教授と『モーセと一神教』を再読する

最晩年のフロイトの真の意味での問題作である『モ—セと一神教』をジャン=ミシェル・ラバテ教授と再読します。周知のようにラバテ教授は精神分析と文学を架橋する分野において第一人者であり、また教授ご自身もフロイトのこのテクストに格別の関心を抱かれています。その一端を、教授の著作Cambridge Introduction to Psychoanalysis and Literatureの特に第七章に読むこともできます。フロイトの最晩年の思想を複数の視点から再読し、その問題性(アクチュアリティ)を前景化することを目指します。
講師:ジャン=ミシェル・ラバテ(ペンシルベニア大学)
講師:巽孝之(慶應義塾大学)
講師:原和之(東京大学)
講師:中山徹(一橋大学)
講師:騎馬秀太(東京大学院生)
司会兼講師:遠藤不比人(成蹊大学)
(使用言語:英語)
(交通アクセス: http://www.seikei.ac.jp/university/accessmap/index.html キャンパスマップ: http://www.seikei.ac.jp/university/aboutus/campus_uni.html)

(3)5月10日(水)17時~
東京大学駒場キャンパス18号館4階
コラボレーションルーム2
講演 J. M. Coetzee and Psychoanalysis


(この件に関する問い合わせ先:東京大学田尻芳樹研究室)

以上

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