新着情報(2019/2/15)

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日本英文学会関東支部第17回大会(2019年度夏季大会)についてのお知らせ

2019年度の夏季大会は、2019年6月15日(土)に東洋大学(白山キャンパス)で開催予定です。

【研究発表の応募について】
研究発表の応募締め切りは、2019年4月30日となります。
応募要領は以下の通りです。

1.発表者は会員に限ります(応募時に会員でない場合には、至急入会手続きをお願いいたします)。

2.発表の内容は大会当日において、口頭・活字とも未発表のものに限ります。

3.応募の際には、(A)発表要旨、(B)発表要旨の梗概、(C)カバーレター、の3点を、
「 kantogate[アットマーク]elsj.org 」宛てに提出してください。

(A)発表要旨
日本語で発表する場合、
4,000字程度(英語で発表する場合には、1,500 words程度)で、
Microsoft Office Wordファイル(.docx)、リッチテキスト(.rtf)
あるいは単純なテキスト(.txt ただし斜字体などの文字修飾を一切含まない場合の
み)の形式で提出して下さい。

(B)発表要旨の梗概
400字程度(日本語全角)。
冒頭に題名を付してください(これは文字数に含みません)。
また、応募者の名前・謝辞等は一切書かないでください。
なお、採択された場合には、「発表要旨の梗概」は、応募時にご提出いただいた通り
の形で、『プログラム』に掲載されます。予めご了承ください。

(C)カバーレター
氏名[ふり仮名つき]、現在の所属と身分、連絡用の住所、電話番号、ファックス番
号、電子メールアドレスを明記したもの。

査読・銓衡および研究発表の時間の割り振りは大会準備委員会が行い、
査読・銓衡結果は応募締切り後応募者宛てにメールで通知します。
研究発表の時間はおおよそ30分、コメント、質疑応答で20分から30分を予定しており
ます。

【夏季大会のシンポジウム(予告)】

「紹介から研究へ―若き齋藤勇の英詩講義ノート(新発見!)を読む(仮)」
 司会・講師:田代尚路(大妻女子大学)
 講師:笠原順路(明星大学)
    木谷厳(帝京大学)

「エスニシティとナラティブのポリティックス:信用のおけない語りを中心に」
 司会:牧野理英(日本大学)
 講師:山本秀行(神戸大学)
    麻生享志(早稲田大学)
    新田啓子(立教大学)
    余田真也(東洋大学)

皆様、ぜひふるってご参加ください。

イベント情報を2件お届けいたします。

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 来たる3月5日、以下の要領で、オーウェル『一九八四年』の刊行70周年を記念する
シンポジウムを開催いたします。入場無料で、どなたでも参加できます。
 「オーウェル風Orwellian」や「1984年的」といった語が相変わらず悪い意味合い
で、しかし発表直後や「オーウェル年」(1984年)とはいささか異なる文脈で用いら
れるのを多く目にする当今、オーウェルの問題のテクストを再検討するよい機会とな
るかと思います。どうぞふるってご参集ください。


オーウェル『一九八四年』とディストピアのリアル――刊行70周年記念シンポジウム
日時:2019年3月5日(火)午後3時~6時(2時半より受付開始)
場所:日本女子大学目白キャンパス新泉山館2階会議室
講師:河野 真太郎(一橋大学)
   秦 邦生(青山学院大学)
   中村 麻美(立教大学)
   星野 真志(マンチェスター大学大学院博士課程)
討論者:小川 公代(上智大学)
司会・討論者:川端 康雄(日本女子大学)
主催:日本女子大学文学部・文学研究科学術交流企画
共催:レイモンド・ウィリアムズ研究会
入場無料、学外の方も歓迎します
本件に関するお問い合わせ先:川端康雄 ykawabata[アットマーク]fc.jwu.ac.jp
http://www.jwu.ac.jp/unv/humanities_news/2018/20190305.html


(シンポジウム趣旨)
 イギリス20世紀の作家ジョージ・オーウェル(George Orwell, 1903-50)の小説
『一九八四年』(Nineteen Eighty-Four, 1949) が刊行されてから今年で70年を迎え
ます。
 『オクスフォード英語辞典』の編集部が2016年の世界を集約する語として「ポスト
真実」(post-truth) という語を挙げた頃、アメリカではこの小説がふたたび脚光を
浴び、日本でも多くの書店で訳書が平積みにされました。
 同書が大評判となり、じっさいに多量に書籍が売れたという点では、出版直後(冷
戦初期)および「オーウェル年」と称された1984年(冷戦後期)に次いで、三度目の
波が訪れたのでした。これら3つの時期でこの小説の読まれ方はそれぞれに異なりま
す。
 2010年代後半に『一九八四年』への関心が非常に高まったのは、そうした国内外の
「ポスト真実」的政治、つまり政治権力が客観的事実を無視、あるいは歪曲して世論
操作を図り、監視国家体制を推進しているように見える状況に、この小説がいち早く
警鐘を鳴らしている点にあるのではないでしょうか。
 新たな目で『一九八四年』が読み直されているいま、刊行70周年に当たり、この作
品について、6人の英文学者が参集し、さまざまな角度から再検討をおこないます。


発表要旨
左派ポピュリストとしてのオーウェル?──『一九八四年』のユートピア的可能性
星野真志(マンチェスター大学大学院博士課程)

 オーウェルが生きた時代の英国では、ファシズムに対抗するための人民戦線
(People’s Front)、「人びとの戦争(People’s War)」と呼ばれた第二次大戦、
そして戦後の労働党政権の発足へと至る過程で、 ‘people’という語が左翼の政治
と文化のなかで盛んに使われた。大戦中に発表した小冊子『ライオンと一角獣』のな
かで、「普通の人びと」に呼びかけつつ、民主的社会主義の基盤となるべき愛国心の
重要性を論じたオーウェルの政治的立場は、現在ラクラウ/ムフの影響のもとで「左
派ポピュリズム」と呼ばれるものとどのように比較できるだろうか? ソ連の抑圧的
な「全体主義」を批判しつつ「民主的社会主義者」を名乗ったオーウェルは、「人び
と」に信を置き続けた「左派ポピュリスト」だったのだろうか? 本発表では『一九
八四年』の再読を通じてこうした問いを考えつつ、第二次大戦期へのノスタルジーで
溢れる緊縮財政下の2010年代英国の状況を踏まえ、いまオーウェルを読むことの意味
を考えたい。
【キーワード】左派ポピュリズム、人民戦線、群衆、民主主義、緊縮ノスタルジー


『一九八四年』とフェミニスト・ディストピア小説における暴力と権力の問題
中村麻美(立教大学)

 『一九八四年』における未来は、ブーツによって永遠に踏みつけられる人の顔とい
う悲観主義的イメージに凝縮されている。この暴力的イメージを通じて、オーウェル
のディストピア小説は全体主義体制における市民の抑圧、さらには権力・暴力崇拝を
風刺する。ただ、Alexis Lothianが指摘するように、そのような未来図において見過
ごされがちなのは、すでに顔を踏まれている人々―例えば女性―である。Daphne
Pataiに代表される批評家らが明らかにしたように、全体主義における権力の集中を
『一九八四年』は批判する一方、その権力批判からは性差別の観点が抜け落ちてい
る。
 一方、マーガレット・アトウッドの『侍女の物語』(The Handmaid’s Tale ,
1985)は『一九八四年』に直接的影響を受けながら、ジェンダーの問題に焦点を当て
たディストピア小説である。これら二作品の比較は多くなされているが、本発表では
『一九八四年』に影響を与えた可能性のあるKatharine BurdekinのSwastika Night
(1937)、そして、ナオミ・オルダーマンがアトウッドから直接アドバイスを受け執
筆した、「男女逆転ディストピア」と呼ばれる作品、『パワー』(The Power,
2016)を取り上げる。これらの作品と『一九八四年』を並行して読むことにより、
ディストピア文学における性差別、そして性と暴力の問題(特に拷問とレイプ)を再
考したい。
【キーワード】ディストピア、暴力、権力、フェミニズム、悲観主


ジョージ・オーウェルと「最後の人間」
秦 邦生(青山学院大学)

 本発表者はいまから2年ほど前にModernism/modernity Print Plus誌上に ‘The
Uncanny Golden Country: Late-Modernist Utopia in Nineteen Eighty-Four’ と題
する『一九八四年』論を掲載した。この論考で私は、①オーウェル作品に内在するノ
スタルジアの両義性、②第二次世界大戦中から戦後にかけての彼の政治的転回、③彼
のユートピア批判と反ユートピア批判などの論点を踏まえて、次のように主張した。
『一九八四年』は、(冷戦時代にそう読まれたように)作者自身の「全体主義」への
幻滅を表明した反ユートピア的作品ではなく、初期冷戦期の絶望的な国際状況下でな
お国境横断的な連帯を幻視する、真正な希望が込められたユートピア的テクストであ
る、と。本発表ではこの論旨をあらためて確認しつつ、既出論文では部分的にしか論
じることのできなかったこの小説の第三部――主人公Winston Smithが凄惨な拷問を
受ける局面――を再検討する。避けがたく暴力や痛みへと晒された人間の身体性をこ
とさらに強調するこの場面は、なぜ必要だったのか? 『一九八四年』に先立つ『動
物農場』や、この小説の草稿段階でのタイトルThe Last Man in Europeを意識しつ
つ、オーウェル晩年のユートピア的希望と、人間性/動物性の問題を考えてみたい。
【キーワード】ユートピア/ディストピア、人間性、動物性、身体性、痛み/暴力


歩くこと、階級、自由
河野 真太郎(一橋大学)

 本シンポジウムの他の報告者も強調するであろうように、『一九八四年』は(『動
物農場』とならんで)冷戦リベラリズムが支配的な文化となった現在の視点から「誤
読」され続けている小説である。それは、イギリスの社会主義を確かに批判する。だ
が、その批判はオーウェルの考える、より自由な社会主義を裏切る現実の社会主義
(労働党)に対する批判なのである。だが、オーウェルの「自由」を思考すること
が、冷戦リベラリズムを経過した現在からは非常に困難になっている。川端康雄が指
摘するように、オーウェルにとっての自由と社会主義は民衆文化に賭けられている。
本論では、オーウェルの「民衆文化」が支配的(中・上流階級的)文化とのぎりぎり
の交渉の中から析出されるものであることを、「歩く」という文化を軸に考えてみた
い。歩くことは『一九八四年』において、自由の可能性の中心におかれている。だが
歩くことは、中・上流階級的文化の奪用であった。そして支配的文化としての「歩く
こと」はレイモンド・ウィリアムズ(『田舎と都会』)が指摘する「回想の感情構
造」と骨がらみになっている。本論ではオーウェルがそのような感情構造といかに格
闘し、それをいかにして奪用しようとしたかを考えてみたい。
【キーワード】民衆文化、社会主義、自由、階級、田舎と都会

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来たる2月16日、以下の要領で、レミ・デュティーユ氏(Rémy Duthille, ボルドー大学准教授・京都大学人文科学研究所外国人研究者)による講演会を実施いたします。
入場無料で、どなたでも参加できます。
「長い18世紀」のイギリスにおける「乾杯」の政治的・文化史的な意義を解き明かす、実に興味深い内容ですので、ふるってご参加ください。

2019年2月16日(土)16:00-18:00
東京大学駒場キャンパス4階、コラボレーションルーム2
使用言語:英語(通訳なし)
入場無料、学外の方も歓迎します

主催:科学研究費基盤A「啓蒙期の知的公共圏におけるフィクション使用の形態・機能研究」(研究代表者:斉藤渉)、
   東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻

講演タイトル
“The Rights of Man and the Woman of Pleasure!” Toasting, Politics and Parody in Georgian Britain.

梗概
In Georgian Britain, toasting became a codified form of expression of social, political, and religious allegiances. As the century wore on, clubs and societies, including political ones (Whig, Tory, and radical) published their lists of toasts which read like items of a manifesto and rolls of honour of past and present heroes. At the same time, ever more sophisticated and ironic, sometimes self-ironical toasts were crafted and published in compilations. Alcohol and personal and political competition turned toasting into a heady mix of politics, partisanship and satire. The publication of toasts as propaganda also led to gossip and publication of derisive or fake toasts as counter-propaganda, thus linking the worlds of gentlemen’s dining and plebeian taverns with publishing. This talk will examine satirical and parodic toasts within the context of print culture at the time of the French Revolution and in the early nineteenth century especially.

本件に関するお問い合わせ先
大石和欣(Kaz Oishi) oishi[アットマーク]boz.c.u-tokyo.ac.jp
武田将明(Masaaki Takeda) takeda i[アットマーク]
boz.c.u-tokyo.ac.jp

発表公募のお知らせです。

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Call for Papers

"Ageing, Ilness, Care in Literary and Cultural Narratives"
University of Huddersfield, UK
5 & 6 September 2019

Keynotes speakers:
Sally Chivers, Trent University, Canada
Amelia DeFalco, University of Leeds, UK
Margaret Morganroth Gullette, Brandeis University, US (by skype)

Deadline for abstracts: 11 February 2019.

Please find details in the following website:
http://www.agingstudies.eu/news/call-for-papers-conference-huddersfield-2019

Conference organisers:
Katsura Sako (Keio University) & Sarah Falcus (University of Huddersfield)

過去の支部大会(第4回以降)のプログラムがpdf形式でダウンロード可能となりました。ページ上部の「過去の支部大会」タブからアクセスしてください。


支部長
阿部公彦(東京大学)

理事
遠藤不比人(成蹊大学)
大石和欣(東京大学)
大串尚代(慶應義塾大学)
奥聡一郎(関東学院大学)
越智博美(一橋大学)
唐澤一友(立教大学)
倉林秀男(杏林大学)
河野真太郎(一橋大学)
後藤和彦(東京大学)
斎藤兆史(東京大学)
佐藤桐子(大東文化大学)
秦邦生(青山学院大学)
中井亜佐子(一橋大学)
新田啓子(立教大学)
原田範行(東京女子大学)
武藤浩史(慶應義塾大学)
守屋靖代(国際基督教大学)
若林麻希子(青山学院大学)

五十音順 敬称略


 【イギリス文学】
 麻生えりか(青山学院大学)
 井川ちとせ(一橋大学)
 井口篤(慶應義塾大学)
 猪熊恵子(東京医科歯科大学)
 小川公代(上智大学)
 木谷厳(帝京大学)
 ○小町谷尚子(慶應義塾大学)
 近藤弘幸(東京学芸大学)
 高岸冬詩(首都大学東京)
 桃尾美佳(成蹊大学)

 【アメリカ文学】
 斎木郁乃(東京学芸大学)
 ○佐々木真理(実践女子大学)
 竹内美佳子(慶應義塾大学)
 波戸岡景太(明治大学)
 深瀬有希子(実践女子大学)
 堀内正規(早稲田大学)

 【英語学・英語教育】
 石黒太郎(明治大学)
 ○佐藤和哉(日本女子大学)
 ◎佐藤桐子(大東文化大学)

 ◎編集委員長  ○副編集委員長 敬称略


 【イギリス文学】
 岩永弘人(東京農業大学)
 田代尚路(大妻女子大学)
 垂井泰子(中央大学)
 土井良子(白百合女子大学)
 ○冬木ひろみ(早稲田大学)

 【アメリカ文学】
 貞廣真紀(明治学院大学)
 佐藤里野(東洋大学)
 牧野理英(日本大学)
 吉田要(日本工業大学)

 【英語学・英語教育】
 久世恭子(東洋大学)
 ◎倉林秀男(杏林大学)
 横本勝也(上智大学)

 ◎委員長 ○副委員長 敬称略

ABOUT

日本英文学会関東支部

CONTACT

事務局長:伊澤高志(立正大学)
事務局長補佐:侘美真理(東京藝術大学)
理事会書記:佐久間千尋(首都大学東京) 
編集委員会書記:笹川渉(青山学院大学)
大会準備委員会書記:溝口昭子(東京女子大学)
HP(ウェブ)担当:小島尚人(法政大学)