日本英文学会関東支部4月例会プログラム 於:東京大学駒場キャンパス 12:30〜12:50(18号館ホール):
13:00〜14:30(18号館ホール):
14:45〜16:15:
英語教育部会(18号館4階コラボレーションルーム1) 14:45〜15:15:
15:15〜16:15:
16:30〜17:30
18:00〜20:00
発表等に関する問合先:末廣幹 関東支部の事務運営に関する問合先:関東支部事務局 田村斉敏
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日本英文学会関東支部第2回大会プログラム
会場 慶應義塾大学日吉キャンパス(http://www.hc.keio.ac.jp/index-jp.html) 12時―12時30分(J11番教室)
12時30分―18時30分(J414番教室)
13時―14時(J11番教室)
14時15分―15時15分(J11番教室)
14時15分―16時45分(来往舎1Fシンポジウムスペース)
17時―18時(来往舎1Fシンポジウムスペース)
17時―18時(来往舎2F中会議室)
当日、懇親会の予定もありますのでふるってご参加ください。詳細は関東支部ホームページ等でお知らせします。
※ ※ ※ ※ ※
以下研究発表、シンポジアム等要旨(まだそろっていないものもありますがご寛恕ください)
シリーズ名作を読む@――「『ハワーズ・エンド』とイングリッシュネス・スタディーズ」 司会・講師 丹治 愛 (東京大学教授) 講師 河野真太郎 (京都ノートルダム女子大学専任講師)
関東支部では新しく「名作を読む」というシリーズをはじめることになり、その1回目を頼まれました。なにをもって名作と呼べるのか考えることなく(考えてもわからないのは明らかなので)フォースターの『ハワーズ・エンド』を選びました。この作品についてはイングリッシュネスという概念との関連で10年ほど前に論文を書いたことがあったのですが、そしてそのときにはうまく書けたかもしれないという自惚れがあったのですが、その後、残念ながらそうではないことに気づかされることになりました。解釈にとりこめないまま放棄した細部が多すぎたからです(もしかしたら、それが「名作」の証なのでしょうか)。その間、Jed EstyのA Shrinking Island (2004)をはじめとして、イングリッシュネス・スタディーズは大きく展開しました。その分野がにわかに活気づいたことは風の噂に聞いておりましたが、ただ、わたしはそのすべてを追うことができないでおりました(これは部分否定ではありません)。というわけで、今回は河野さんにお出ましいただいて、イングリッシュネス・スタディーズの概要と可能性を解説していただきながら、フロアの方たちと一緒に『ハワーズ・エンド』の読みにくさについて再考させてもらいたいと思っています。これから暇を見つけて勉強したいと思いますが、かつて読めなかった細部が今回の準備のなかで読めるようになるというハッピー・エンディングを用意はできないと思いますので、一緒に解釈のこころみにご参加いただければ幸いです。 (丹治 愛)
特別講演 講師 若島 正 (京都大学教授) 司会 折島正司 (青山学院大学教授)
ジョン・ホークスは、The Cannibal(『人食い』)の翻訳者である飛田茂雄に贈った同書に、このような感謝の言葉を書き記している。難解なことで知られるホークスの作品を、飛田茂雄が一読者としてどのように読んだのか。そしてどのように翻訳したのか。遺された飛田茂雄の蔵書に見られる書き込みなどから、「ホークスを読む飛田茂雄」を可能なかぎり忠実に再現することによって、この二人に対するささやかな献花としたい。言及する作品は、The Cannibalおよび Travesty(『激突』)である。 (若島 正)
シンポジウム さまざまな9月――「9・11」と現代演劇 スクリーンには、ひとり机に向かって便箋にペンを走らせている男が写っている。「愛する者を亡くしたみなさん」と、このロンドン在住のチリ人の音楽家はニューヨークの人々へと宛てた手紙を書き出す。「わたしの愛する者たちも殺されました。同じ9月11日、それも同じ火曜日に」。2002年に公開されたオムニバス映画『セプテンバー11』にケン・ローチ監督が寄せたパートの冒頭の場面である。奇しくも1973年と2001年の9月11日はいずれも火曜日だった。28年もの年月を隔てたこの火曜日に、チリのアジェンデ政権とニューヨークの世界貿易センタービルは暴力的に倒壊させられたのである。ケン・ローチの短編は、このふたつの「9月11日」を別個に切り離すことなくとらえることを観客に要求している。 2007年、9月11日はまた火曜日にめぐってきた。そこで、現代の英米演劇の研究に関わる者として、あらためてこの「9月11日」ひいては現代の政治の問題を有力な劇作家の作品を通して考えてみようと思う。考察のための視点として、1973年の軍事クーデター以降、亡命生活を余儀なくされながら、外からチリの社会を見つめ続けてきた劇作家アリエル・ドーフマン、2005年のノーベル文学賞受賞記念講演をはじめとして随所でアメリカ合衆国のラテンアメリカ諸国に対する政策をきびしく批判しているハロルド・ピンター、そしてアメリカ合衆国からは、2001年の「9月11日」の事件を予見していたとも言われる戯曲『ホームバディ/カブール』の作者トニー・クシュナーの3人を取り上げることにしたい。チリ、イギリス、アメリカ合衆国というさまざまな視点からの考察が、東京にいるわれわれの「9月」をとらえ直す機会を提供できれば企画者としては望外の喜びである。 谷岡健彦 (東京工業大学准教授)
アリエル・ドーフマンにとって、9.11とは1973年9月11日のチリ軍隊による軍事クーデター以外の何物でもない。民主国家としてのチリの歴史はこの日、暴力的に停止させられた。(チリの民主主義の歴史は日本よりも長い。)このテロ、またそれに続くピノチェト軍事政権下で、多くの市民が虐殺された。さらに軍に拉致され、いまだに生死のわからない多くのデサパレシード(行方不明者)がいる。このテロを強力に推進していたのはアメリカである。 亡命先でドーフマンは、死に取りつかれた作家となった。彼は死者の声を、いまだに生死のわからない多くのデサパレシードのうめきを代弁する役割をみずからに課している。 73年の9.11以後、時間をかけて完成させたDeath and the Maiden, Widowsで、彼は民主主義の根本を問い直し、近代を見つめなおそうとしている。そのドーフマンは2001年の9.11をどうとらえたのか。一つの答えは2004年に日本の新国立劇場で上演されたThe Other Sideにある。今回の発表では、ドーフマンの戯曲に漂う絶望感の果てにかすかに感じ取れる光明の意味について考察できればと思う。 水谷八也 (早稲田大学教授)
Homebody/Kabulと黒い九月――Tony Kushnerにおけるテロリズムへの眼差し
本発表では、2001年12月のニューヨークで初演され、同時多発テロを予言した戯曲として大きな話題を集めたTony KushnerのHomebody/Kabul(2000)を題材に、アフガニスタンへ旅立つロンドン在住の白人女性の眼差し<ツーリスト・ゲイズ>を通し、Kushnerが演劇という表現形式のうちに提示する身体と言語の問題、社会状況に対する応答責任性に焦点を当てる。また、9.11以降のKushnerの仕事として、1972年9月のミュンヘンオリンピックにおいてBlack Septemberのメンバーが起こしたテロ事件を描いたSteven Spielberg監督の映画Munich(2005)にも触れながら、Kushnerにとって演劇と政治におけるactingの交差について考察する。 小澤英実 (東京大学大学院)
ハロルド・ピンターはノーベル賞受賞講演を、芸術においては真実は不確定だが、市民としては真実を見極めねばならないと述べることで始めている。そして、講演の大半を市民として、(9.11のテロ後のイラク戦争も含めた)アメリカ合衆国の外交政策を糾弾することに費やしている。 本発表では、そのようなピンターの政治活動家としての側面と「不条理演劇」とみなされる意味の不確定な劇作品との関係について、ノーベル賞講演を元に考察し、ピンター劇における「政治」の意味を解明する予定である。 田尻芳樹 (東京大学准教授)
研究発表 「夢」における"bower"の表象:メアリー・シェリー流「聖アグネスの前夜」 早稲田大学大学院 市川 純 メアリー・シェリーという作家は、ロマン主義時代の文学においてどのような位置付けが可能なのだろうか。メアリーを同時代のロマン主義文学者と比較して論じたものとなると、とりわけ夫のパーシー・ビッシュ・シェリーと絡めたものが多く、その他となればコールリッジやバイロン卿、あとはワーズワスや、歴史小説との関係でスコットが挙げられるくらいであり、キーツとの関連性を探ることが出来た論文は極めて少ない。だが、この時代の文芸思潮におけるメアリーの位置付けを探る場合、キーツをその射程から外すわけにはいかない。今回はキーツの代表作の一つである「聖アグネス祭の前夜」と、メアリーの短編小説「夢」とを、女性の私室、及び木陰を意味する “bower”を通した性的表象としての 文学という観点から考察し、メアリーが持つ独自性を浮き彫りにして、男性ロマン主義詩人達に対するメアリーの立場を考察するものである。
D.H. LawrenceとMasochism: 苦しみから生まれる「新しい男」の姿 バーミンガム大学大学院、神奈川工科大学非常勤講師 佐藤寛子 19-20世紀のRomanticismとDecadenceはSadeとSadismの伝統下にあるとMario Prazが唱えて以来、暴力、死、「変態」性欲に彩られるその時代の性の問題はしばしば単純にSadismに還元されてきた。しかし1967年にGilles Deleuzeは、「Masochism」とは、その語のもとになった19世紀の作家・Sacher-Masoch(1836-1895)の文学作品に表現された思想と感性の芸術的表現形式であると提唱した。以後、Sacher-Masochの同時代人によるテキストをサド的と言うよりもマゾ的であると見る批評が徐々に増えてきている (Noyes, Mansfield, Felski, Silverman, Dijkstra等)。そして、Lawrence の作品もSacher-Masochとの比較の対象に取り上げられている。実際Lawrenceは、女に抑圧される男の屈辱と苦悩のテーマをSacher-Masochと共有するだけでなく、その他の強迫観念(退廃する現代文明観、辱められた父権への郷愁、興隆する女性とブルジョワ大衆に対する嫌悪と恐怖、インテリ芸術家としてのエリート主義、オカルティズム等)をも分かち合う。本稿は、 Masochismをその時代に共通する性とジェンダーに関する文学表現の一つと位置づけながら、Lawrenceの作品(特にThe Plumed Serpent とAaron's Rod)における「新しい男の誕生」のテーマとMasochismとの関係を考察する。 ※ ※ ※ ※ ※
日本英文学会関東支部英語教育・学習研究会第6回例会
研究発表 名古屋外国語大学教授 菊地俊一 大学設置基準の緩和により、卒業要件124単位のうち、約半分の60単位までを外部取得単位で充当できるようになっている。学生は入学した大学以外から何らかの手段でこの60単位を取得してよいのであるが、国内の通学制大学においてそうした柔軟な対応をしている大学はまだない。しかし、私立大学の4割が定員割れの学科をかかえている現状において、大学の経営状況の良し悪しに関わらず、この60単位を国内外に向けていかに発信するかが大学の経営戦略として今後重要になるものと思われる。今回の発表では、外部取得方法のひとつとしてモバイル学習に注目し、ハーバード大学やMITも真剣にその活用に取り組みだしたPodcastingによるiTune-Uと仮想空間Second Lifeによる教育を紹介したい。ICTの進歩、普及により、従来の大学という概念が薄れ、複数の大学からモバイル学習で取得した単位の累積により卒業できる時代が来ないとも限らない。それは同時に対面授業の質が問われる厳しい時代をも意味しているのである。
ワークショップ 東京大学准教授 斎藤兆史 秀明大学専任講師 北和丈 英文法の学習過程において提示される無数の例文は、とりわけ非母語話者にとっては重要な意味合いを持つ。だからこそ、例文の質を問う議論は断続的に続いてきたのであり、そうした議論の趨勢は、英文法教材の内容に如実に反映されてきた。かつては通過儀礼のように記憶されてきた数々の例文が「受験英語」のレッテルによって半ば駆逐され、所謂「実用に即した」例文に取って代わられたのも、あくまでそうした動きのひとつであり、恐らくこれで問題が決着するわけではあるまい。 果たして、英文法学習における効果的な例文とは何か。この大きな問題に対するわたしなりの答えを提示し、それを契機として来場者の方々にも議論を展開していただきたい。
特別講演 講師 津田幸男 (筑波大学教授) 私はかれこれ20年以上にわたって「英語支配論」を展開してきました。「英語が世界標準語でいいのだろうか?」「英語支配により、英語を母語としない私たち非英語圏の人間は言語差別を受けているのではないだろうか?」「英語教育はアメリカナイゼーションの装置になっているのではないだろうか」等、問題提起をしてきました。その「英語支配論」をまず簡単に紹介して、その観点から「私の英語教育論」をお話したいと思います。 また、最近半年ほどアメリカで講義、講演する機会がありましたので、その体験も織り交ぜながら、日本の英語教育の方向性について私の考えをお話いたします。 「英語支配」を批判する立場からの英語教育論は果たしてお役に立つかは分かりませんが、英語教育に対する視点を広げていただければ幸いです。
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日本英文学会関東支部「学術書翻訳者育成」 ワークショップ 第11回・第12回開催のお知らせ
第11・12回「キャノン小説を改訳する――ディケンズ、オースティン、エリオット」 講師:富山太佳夫 外国語でしか読むことのできないテキストを、新しく自国の読書界に紹介するのが、「翻訳」の一次的な責務であるのかもしれない。しかし翻訳文には明らかに「賞味期限」がある。それゆえ時代を超えて読まれるに値する「名作」については、「改訳」が必要になる。「改訳」の態度・方針はどうあるべきなのか?講師が、ディケンズ『二都物語』、ジェイン・オースティン『高慢と偏見』、ジョージ・エリオット『サイラス・マーナー』をテキストとして実践的に教示する。 また「改訳」では必然的に、原著者が言葉によって伝えようとした表層的な意味の次元を超えて、言葉の連なりに露呈している「作者」の無意識的な意図――それはひそかに介入する「歴史」と複雑にからみ合っている――を読みとることが強く要請される。加えて訳文を、より多くの現代の読者に開かれたものにすることにも敏感であらざるをえない。その意味で「改訳」は、「翻訳」において特殊な行為ではなく、普遍的な営為であるともいえる。二日間の講義で、「改訳」というある意味では正当な解釈行為を通じて、「大作家」の「名作」が孕みもつ思いがけない意味が浮かび上がることになるだろう。 参加費無料・事前登録不要 課題英文について:講師の富山氏から「翻訳(WS)のテキストはDickensのみ。AustenとEliotは文体を説明するための資料です。研究論文のテキストは第1日目に配布します」との指示がありました。テキストはPDFファイルでアップしてありますので、上▲の青下線部をクリックしてください。 課題翻訳を提出する方は、課題英文を自身で和訳したもの(任意のA4用紙に印字、自筆署名)を、第11回ワークショップの際にご持参ください。 *前回のサイードの課題翻訳文は、講師より8月中に返却されますので、もうしばらくお待ちいただければ幸いです。 問い合わせ:田中裕介 ytanaka◎yf7.so-net.ne.jp (◎には@を入れてください。) |
関東支部7月例会プログラム
会場: 専修大学神田キャンパス http://www.acc.senshu-u.ac.jp/koho/campus/index06.html 13:00−13:30 事務局より連絡(役員選挙などについて)<302教室> 13:30−15:30 シンポジウム<302教室>
14:30-17:45 英語教育・学習研究会第5回例会<204教室および302教室>
15:40−16:40 支部企画委員による分野別研究将来構想トーク<302教室>
15:40−16:40 研究発表<201教室および206教室>
17:30−19:30 懇親会 <7A会議室> ○今回は新しい試みとして学内で行います。
******************************************************************************** ○シンポジウムの内容 「感性表現の英米文学―人間の感覚は何をとらえ、どう表現するか?」
○研究発表の内容
*支部入会受付あり。 *次回は9月(日にちは未定、後日連絡)。研究発表希望の方は3ヶ月前までに以下のアドレスまで発表要旨(400字程度)を送付のこと。問い合わせ:末廣幹(msuehiro と @ と isc.senshu-u.ac.jp) |
2007年6月の翻訳ワークショップの内容が、「浅倉久志・小山太一対談 ユーモアを翻訳する」として、文藝春秋のPR誌『本の話』(2007年8月号)に掲載されました! |
「学術書翻訳者育成」ワークショップ開催のお知らせ
第9・10回 ユーモアを移植する――P・G・ウッドハウスのケース 講師:小山太一 ゲスト講師:浅倉久志(第9回) 本ワークショップはこれまで「学術書」の翻訳に限定して活動してきましたが、今回は、次々に練達の小説翻訳を発表されている小山太一氏を講師にお招きして、主に小説翻訳家としての立場から、学術書を含む翻訳一般の問題について講義していただきます。氏の選んだ切り口は「ユーモア」です。 「何をもって「おかしい」とし、何をもって「外した/サムい」とするかは、文化的なコンテクストおよび個々人の志向によってずいぶん異なってくるわけで、ユーモアを売りにする文章の翻訳者は、みずからの好みと、想定された読者の好みを天秤にかけ、なおかつ、原文に忠実であらねばという翻訳者の良心にもさいなまれるという体験をせねばなりません。「こいつはクルしいなあ/笑ってもらえるかなあ」という思いは、常に付いて回ります。まあ、翻訳というのは元来がそうしたクルしさの中から生まれてくるものかも知れず──というのはちょっと言い訳めくし大風呂敷でもあるのですが、まあ、そんなあたりをしゃべって見たいなと思っています。」(講師の言葉) 「研究」に劣らぬほど「翻訳」に重きを置く氏ならではの着眼からの指摘は、フィクション、非フィクションを問わず翻訳実践に関して有益な示唆を与えてくれることでしょう。また、「ユーモア」の翻訳という具体的な焦点を設定することで、とかく抽象的に語られがちな異文化間の交渉・接触の問題が、この上なく魅力的な姿で見えてくることは間違いないと思われます。
第9回 講師が現在刊行中のウッドハウス選集の翻訳者の立場から、ウッドハウスおよびユーモア小説の翻訳史を検討する。ユーモアをめぐる日本語と英語の間の微妙な駆け引きを、講師が鋭い言語感覚をもって判定する場面が繰り広げられることになる。また、ユーモア/SF小説翻訳の第一人者である浅倉久志氏が、小山講師の問いかけに応えるかたちで、自らの仕事をあくまでも技術的に回顧する。 扱うテキストは以下の通り。
第10回 ウッドハウスが「批評」という主題について書いたエッセイの受講者による翻訳文を講師が講評する。同時に講師自身も試訳を作成し、出来上がった翻訳文からは見えにくいとしても、そこにこそ翻訳者の苦楽が詰まっているという工夫について数々の実例を示す。
課題英文:P. G. Wodehouseのエッセイをまとめた本Wodehouse on Wodehouse (London: Hutchinson, 1980) 収録の'Critics and Criticized' の一部(520-22ページ)。 関東支部HP http://elsj.org/kanto/で閲覧することができます(jpegファイルで3枚です→)。Text 1 Text 2 Text 3 課題翻訳を提出する方は、課題英文を自身で和訳したもの(任意のA4用紙に印字、自筆署名)を、第9回ワークショップの際にご持参ください。 参加費=各回500円 事前登録不要
【講師紹介】 小山太一 和洋女子大学専任講師 ケント大学Ph.D. 訳書にイアン・マキューアン『アムステルダム』、同『愛の続き』(以上、新潮文庫)、同『贖罪』(新潮社)、ミック・ジャクソン『穴掘り公爵』(新潮クレスト・ブックス)など。「ウッドハウス選集」(文藝春秋)を翻訳刊行中(既刊は第1巻『ジーヴズの事件簿』、第2巻『エムズワース卿の受難録』)。アントニー・ポウエル、イーヴリン・ウォーを中心に英国喜劇小説の研究も進めており、成果の一部はThe Novels of Anthony Powell: A Critical Study (北星堂書店)として刊行されている。 浅倉久志 翻訳家 訳書にフィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』、カート・ヴォネガット・ジュニア『タイタンの妖女』(以上、ハヤカワ文庫)、ハーヴェイ・ジェイコブズ『グラックの卵』(国書刊行会)など多数。翻訳をめぐるエッセイ集として『ぼくがカンガルーに出会ったころ』(国書刊行会)がある。 問い合わせ 田中裕介 ytanakaアットマークを入れてくださいyf7.so-net.ne.jp |
12:45〜15:45 <18号館ホール>
15:50〜16:20 <18号館ホール>
16:30〜17:20
17:30〜18:20
*支部入会受付あり。 *次回例会は7月29日。研究発表希望の方は3ヶ月前までに以下のアドレスまで発表要旨(400字程度)を送付のこと。 問い合わせ:末廣幹(msuehiro と @ と isc.senshu-u.ac.jp) 発表要旨等は関東支部HP参照:http://www.elsj.org/kanto/ 懇親会:渋谷「花のれん」(03−3464−9366)7:00〜 http://r.gnavi.co.jp/g002200/
◇英語教育・学習研究会第4回例会 <18号館ホール>◇ 10:00〜10:15 事務連絡 10:15〜10:45 研究発表「英語学習動機づけにおける文学利用の可能性」 石塚美佳(東京工科大学) 10:45〜12:00 ワークショップ「マルチメディア時代の英語教育の可能性−制作と授業実践」 講師:大石和欣(放送大学准教授)、大橋理枝(放送大学准教授) 問合せ:北和丈(kita と @ と stu.shumei-u.ac.jp) |
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日時:10月28日(土)11:00〜12:30 場所:専修大学神田キャンパス301室 内容:シンポジウム「こんな英語教材があったらいい──現場からの声」 司会・講師:久世恭子(東京大学大学院) 講師:安原章(立教池袋中学・高校) / 山口孝一郎(東京大学大学院) 問合せ:北和丈 047-488-2111 内線207 |
英文学会関東支部第1回例会が、以下のように開催されます。ふるってご参加ください。 当日使用する教室はすべて1号館です。1号館の入り口はB1Fになります。会場の案内図はこちらをどうぞ
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○研究発表第1室 301室 13:00〜16:00
○研究発表第2室 206教室 14:00〜16:00
○パネルディスカッション「齋藤一『帝国日本の英文学』をめぐって」
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「学術書翻訳者育成」ワークショップ開催のお知らせ
第7・8回 Untranslatable lightness of density―濃密さの翻訳不可能な軽さ 主任講師:清水知子 あらゆる翻訳は<文化>の翻訳を必然的に含む。第7・8回の本ワークショップでは、現在、英語圏文化研究の最前線で活動を行っている講師たちが、異なる文化、異なる思考、異なる政治、異なる価値観を翻訳する営為にともなう困難と不可能性、面白さと創造性について、主にポール・ギルロイの著作を題材に、濃密にして軽快な議論を展開する。
課題英文:Paul Gilroy, After Empire(Routledge, 2004)=Postcolonial Melancholia(Columbia University Press, 2005) のCosmopolitanism and the Planetary Mentalityのセクション全体 [After Empireではp76-79, Postcolonial Melancholiaではp69-71] 課題英文(Postcolonial Melancholia)はこちらをどうぞ(PDFファイルになっています)→ Gilroy 1 Gilroy 2 課題翻訳を提出する方は、課題英文を自身で和訳したもの(任意のA4用紙に印字、自筆署名)を、第7回ワークショップの際にご持参ください。 参加費=各回500円(参加費収入は、会場費・講師旅費の実費に充てる) 事前登録不要
【講師紹介】
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主任講師・上野直子 <12月のワークショップの翻訳者セッションで大事にしたいのは、「具体例」と「双方向」です。翻訳作業のなかでぶつかる具体的な問題を少し挙げれば、たとえば語句のレベルですと、概念語をどこまで平易に説明的に訳すのか、同じ単語はひとつの文章中では同一の日本語に訳すべきか。またたとえば文章のレベルでは、長い英文の処理をどうするのか。絶対に切らないのが技と誠意なのか、場合によっては文章をわけることも必要なのかなど。悩ましいことは、他にもまだたくさんあります。実際の訳文に即しながら、検討していきましょう。受講者のみなさんとのやりとりも大事にしたいと思います。どうぞ臆せずに質問をぶつけてください。やりとりのなかで、理解が深まり、翻訳技術がアップする糸口がみえてくれば、と願っております。>
参加費無料 聴講自由 課題翻訳を提出する参加者のみ登録が必要 課題翻訳提出希望者は、以下の課題英文を自身で和訳したもの(任意のA4用紙に印字、自筆署名)を、第5回ワークショップの際にご持参ください。記入済みの登録用紙(当日配布、すでに提出した方は不要)も併せて提出していただきます。 課題英文(@かA、どちらかの提出でも構いません。) @Caril Phillips, A New World Order (New York: Vintage, 2002)所収“Introduction: Dispatches from Africa”の以下の2箇所。p90上16行目(Native Stranger〜)からp91詩の引用の終わりまで。p92下6行目からこのエッセイの最後まで。 ABill Ashcroft, Greath Griffiths, Helen Tiffin, The Empire Writes Back (London: Routledge, 1989)(使用エディションは自由)p46中ほどFor the writer workingではじまるパラグラフからp47上17行目まで。このテキストに関しては、既訳(『ポストコロニアルの文学』、青土社、86〜87頁)と原文を比べて、工夫が感じられる点、疑問点を箇条書きにしたものを併せてご提出ください。
提出された登録用紙、課題翻訳文の内容は厳秘いたします。 問い合わせ 田中裕介 (メールアドレスはytanakaのあとに@yf7.so-net.ne.jpをつけてください) *
講師・本橋哲也 第3回「カルチュラル・スタディーズ対訳教科書を編集する 理論篇」
講師・同上 第4回「カルチュラル・スタディーズ対訳教科書を編集する 実践篇」
参加費無料 聴講自由 課題翻訳を提出する参加者のみ登録が必要 課題翻訳提出希望者は、10月の課題英文を自身で和訳したもの(任意のA4用紙に印字、自筆署名)を、第3回ワークショップの際にご持参ください。記入済みの登録用紙(当日配布、すでに提出した方は不要)も併せて提出していただきます。
課題として翻訳する英文は、以下の12論文(すべて冒頭部分)からひとつを任意にお選びください。 *いずれの論文も使用する版は自由ですが、もっとも入手しやすい刊本を略号を用いて併記してあります。略号の後にはそのページ数と、終わりの行数を記しました。
略号一覧
提出された登録用紙、課題翻訳文の内容は厳秘いたします。 問い合わせ 田中裕介 *
講師・富山太佳夫 第1回「<文化>としての学術書翻訳」
講師・同上 第2回「<精読>としての学術書翻訳」
参加費無料 聴講自由 課題翻訳文を提出する参加者のみ登録が必要 登録希望者は、@記入済みの登録用紙(当日配布)、A8月の課題英文(Edward W. Said, OrientalismのIntroductionの冒頭3パラグラフ)を自身で和訳したもの(任意のA4用紙に印字、自筆署名)の2点を、第1回ワークショップの際にご提出ください。 課題英文はここから閲覧できます(PDFファイル〔←こちらを使用します〕/htmlファイル〔←参考資料〕)。 問い合わせ 田中裕介 |
関東支部英語教育・学習研究会発会式のお知らせ |
関東支部第1回大会 13:00〜18:00
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■個別研究会・ワークショップのお知らせ■
※日本英文学会関東支部主催ではない研究会やワークショップのお知らせです。
「ヴィクトリア朝研究会」は、英国ヴィクトリア朝時代の文学・文化研究に関心を持つ人々が、自身の研究内容や関心事項を交換し、また最近の研究動向を紹介しあう場となっています。これまでのところ年に二度(三月と九月)の割合で例会を設け、若手研究者や大学院生が全国から集っています。 主宰: 成蹊大学 村山敏勝 連絡先:中央大学 宮丸裕二 ――ヴィクトリア朝研究会 第19・20回例会―― 日時: 9月2日(土)・9月3日(日) 両日とも午後1時より プログラム 9月2日(土)
9月3日(日)
* 「ポストコロニアル研究会」例会(7月22日)のお知らせ 場所:白百合女子大学2号館地下1階2007教室(正面玄関を入って最寄の階段を降り、左手奥へ。比較的大きな教室です) 発表者、テーマ:中井亜佐子「V.S.ナイポールBeyond Beliefについて(仮)」
コメンテーター:上野直子、齋藤一 問い合わせ先:外山健二 |