ELSJ Newsletter No.99 (2003年11月14日)

編集・発行所 〒101-0062東京都千代田区神田駿河台2-9研究社ビル501
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日本英文学会 代表者 高橋和久


第76回大会シンポジア決定


2004年5月22日(土)、23日(日)の両日に大阪大学豊中キャンパスにおいて開催予定の第76回全国大会で行われるシンポジアの企画が下記のように決定しました。
第1部門「公共圏の文学史」
司会・講師  小野 功生氏(鳴門教育大)
   講師  広瀬 雅弘氏(大阪大)
   講師  梶 理和子氏(山形県立保健医療大)
   講師 井石 哲也氏(活水女子大)
第2部門「記憶の詩学――叙事詩の系譜をたどる」
司会・講師  廣田 篤彦氏(京都大)
   講師  小林 宜子氏(東京大)
   講師  大河内 昌氏(山形大)
   講師 森松 健介氏(中央大)
第3部門「ロマン主義時代の英国小説と植民地主義」
司会・講師 出淵 敬子氏(日本女子大)
   講師 高橋 和久氏(東京大)
   講師 斉藤 靖氏(熊本大)
   講師 鈴木 美津子氏(東北大)
第4部門「サヴォイ・オペラと大衆文化」
司会・講師  新井 潤美氏(中央大)
   講師 岩崎 徹氏(横浜市立大)
   講師 榊原 徹氏(オペラ・プロデューサー/指揮者)
   講師 井野瀬 久美恵氏(甲南大・イギリス近代史)
第5部門「OEDを利用する」
司会・講師  苅部 恒徳氏(新潟国際情報大)
   講師 渡辺 秀樹氏(大阪大)
   講師 新井 洋一氏(中央大)
   講師 南出 康世氏(大阪女子大)
   講師 岡 照雄氏(福岡女子大) 
第6部門「句構造と移動をめぐる新たな可能性」
司会・講師  高野 祐二氏(金城学院大)
   講師 岡 俊房氏(福岡教育大)
   講師 浦 啓之氏(関西学院大)
第7部門「アメリカ文学研究と日本の大学の教養教育」
司会・講師  小林 憲二氏(立教大)
   講師 柴田 元幸氏(東京大)
   講師 長畑 明利氏(名古屋大)
   講師 藤森 かよこ氏(桃山学院大)
第8部門「ジャズから読むアメリカ文学」
司会・講師  宮脇 俊文氏(成蹊大)
   講師 マイク・モラスキー氏(ミネソタ大・現代日本文学研究)
   講師 椿 清文氏(津田塾)
   講師 細川 周平氏(東京工業大・大衆音楽研究)
第9部門「トランスアトランティック――英米交流文学論」
司会・講師  佐々木 徹氏(京都大)
   講師 折島 正司氏(東京都立大)
   講師 大熊 栄氏(筑波大)
   講師 舌津 智之氏(東京学芸大)
   講師  常山 菜穂子氏(慶應義塾大)
第10部門「歴史の中のアングロ・サクソン」
司会・講師  小野 茂氏(東京都立大・名誉教授)
   講師 吉野 利弘氏(立教大)
   講師 山内 一芳氏(青山学院大)
   講師 武内 信一氏(愛知大)
第11部門「視点と談話文法」
司会・講師  大沼 雅彦氏(英知大)
   講師 澤田 治美氏(関西外国語大)
   講師 関 茂樹氏(大阪市立大)
   講師 田中 一彦氏(大阪市立大)

 第1〜6部門は大会第1日(5月22日)、第7〜11部門は第2日(同23日)にそれぞれ開催されます。
 大会準備委員会では、シンポジアム企画の立案に当たって、会員の皆様から寄せられた企画案を参考にさせていただいております。今後も大会準備委員会宛にご意見をお寄せいただくようお願いいたします。

第76回全国大会開催校委員

 第76回全国大会の開催校委員は下記の6氏です。
玉井タ、大庭幸男、森岡裕一、服部典之、仙葉豊、木村茂雄。 

第26回新人賞審査結果について

 9月13日に第26回新人賞最終審査が行われました。『英文学研究』第80巻第1号で既報のように、応募総数7篇の中から2篇が最終審査に残りましたが、該当作および佳作論文なしとなりました。
 なお選評は、『英文学研究』第80巻第2号に掲載されます。今回は応募論文数が少なく、該当作および佳作なしという残念な結果に終わってしまいました。第27回新人賞には振るってご応募下さい。

第27回新人賞規定

 本賞は新進による英米文学・語学研究を奨励するために設定する。入賞論文には賞金10万円が与えられる。
1. 応募締切は2004年4月30日とする(消印有効・締切日厳守)。宛先は〒101‐0062 東京都千代田区神田駿河台2−9 研究社ビル501 日本英文学会事務局。
2. 応募者は次のいずれかに該当すること。2004年4月30日現在、満37歳未満であること。または、修士号取得後、5年以内であること。
3. 応募者は日本英文学会会員でなくともよい。
4. 応募論文は過去に印刷に付されたもの、もしくは応募の時点でほかに印刷される見込みのものであってはならない。
5. 論文審査は『英文学研究』編集委員会がこれを行い、入賞論文および佳作論文は選評とともに『英文学研究』に掲載する。
6. 原稿は和文もしくは英文のいずれでもよい。
7. 英語論文の場合、英語を母語としない投稿者については、投稿前にネイティブ・スピーカーによる原稿のチェックを受けても構わないこととする。
8. 長さの上限は、和文の場合はA4判用紙に1枚40字×25行をめやすとして14,000字程度、英文の場合はA4判用紙に1枚65ストローク×25行をめやすとして25枚程度、あるいは7,000語程度とする。
上記の長さには本文および註を含むが、論文末尾に加える文献書誌についてはこの制限外とする。
9. 論文は4部提出し(コピー可)、和文・英文論文とも、別にA4判用紙に1枚65ストローク×25行をめやすとして2枚程度の英文によるシノプシスを4部つける。
10. 審査は応募者を匿名として行われるので、応募論文およびシノプシスの各頁には応募者の名前・謝辞等は一切書かないこととし、代わりにA4判用紙1枚に論文題名と応募者の名前(および必要ならば謝辞等)を記したものを4部添える。
11. 書式上の注意
  イ 註は原稿の末尾にまとめてつける。
  ロ 引用文は原則として和訳をつけない。
  ハ 外国の人名、地名、書名等は、少なくとも初出の箇所を原名で書く。
  ニ その他書式の細部についてはMLA Handbook for Writers of Research Papersや『MLA新英語論文の手引』(北星堂)などの標準的なスタイル・マニュアルに従う。
12. 封筒および論文の表紙に「日本英文学会新人賞応募論文」と朱書する。
13. 応募論文には生年月日を明記した略歴を同封すること。修士号を有する応募者はその取得年月日を明記すること。尚、氏名には振り仮名をつけること。

地方支部からのお知らせ

○ 北海道支部
 10月4日(土)、5日(日)の両日第48回支部大会が北海道大学文学部において開催されました。文学部門では平石貴樹氏(東京大学)による特別講演「英文学は教えられるのか」、シンポジアム「シェイクスピアを読む」(司会・講師 宮下弥生、講師 星野立子、高本愛子)の他、7つの研究発表が行われました。語学部門では松本曜氏(明治学院大学)による特別講演「look upと「見上げる」:視覚的移動表現の形式と意味」、シンポジアム(司会 時崎久夫、講師井筒美津子、水野優子、江副美智子)の他、5つの研究発表が行われました。
○ 中部支部
1) 支部長交代
 2002年度から支部長が杉浦廣治氏(愛知県立大学)より清水一嘉氏(愛知大学)に交代し、事務局も愛知県立大学より愛知大学に移転しました。
2) 中部支部第55回大会
 第55回大会が10月18日(土)、19日の両日,金城学院大学で開催されました。第1日の午後は特別講演:小池滋氏「推理小説と都市文化」と研究発表30件が行われました。第2日の午前に次のシンポジウムが行われました。「アングロ・アイリッシュ文学に見る普遍性と特殊性」(司会:風呂本武敏、講師:田村章、宮地きみよ、磯部哲也、山田久美子)、「〈帝国〉とアメリカ映画」(司会・講師:岩田和男、講師:藤森かよこ、梶原克教、武田美保子)、「〈移動現象〉のメカニズムを探る」(司会・講師:高野祐二、講師:原田かづ子、渡辺明)。
○ 中国四国支部
日本英文学会中国四国支部第56回大会が10月25日(土)、26日(日)の両日、高知大学において開催された。第1日目は32件の研究発表に続き、松山東雲女子大学学長(元日本アメリカ文学会会長)別府恵子氏による特別講演「生き残りの詩人 ――ルース・ストーン(1915 ― )」があった。第2日目は、シンポジアム「文学作品を語学的に読む」(講師:脇本恭子氏「リチャードソンのPamelaを語学的に読む ――否定表現を中心として」、講師:今林修氏「ディケンズの方言を読む」、司会・講師:中川憲氏「キャサリン・マンスフィールドのThe Flyを語学的に読む」、講師:菊池繁夫氏「文学テクストへの機能主義的アプローチ」、講師:斎藤兆史氏「ナイポールの旅行記における語りの重層性 ――Beyond Beliefを中心に」)が行われた。
○ 九州支部
日本英文学会九州支部第56回大会は10月25、26日の両日、鹿児島大学法文学部にて開催。シェイクスピアその他についての研究発表31件、英米文学、英語学の三部門にわたるシンポジウム4件、大阪大学教授河上誓作氏による特別講演「アイロニーの記号論」があった。
 
トラベル・グラント関係

1998年より開始しました日本英文学会のトラベル・グラント給付は、本年9月末日をもって終了することとなりました。Newsletter No. 98の入稿後にあらたに審査が行われ給付が決定されたのは、下記の2件です。記載事項は@氏名(所属)、A発表演題、B発表学会名、C開催地、D日程です。本年度は、この2名を含めて12名にトラベル・グラントが給付されました。
@後藤昭次(立教大学・名誉教授)AEmerson, Necessity, and ContingencyBEmerson 2003CU of Roma, ItalyD10月16-18日
@三石庸子(東洋大学教授)ABeyond Postmodern Colonial and Gender Politics: Wonderful Adventures of Mrs. Seacole in Many LandsBInternational Conference on Caribbean Literature CPurdue University Calumet and Morehouse College, BahamasD11月5-7日

『英文学研究』投稿規定

 2004年度から和文号、英文号各1号の刊行となることにともない、投稿規定に変更が加えられましたので、ここに掲載します。規定は日本語論文用と英語論文用とで別々となっていますので、それぞれ使用言語に応じて参照してください。
日本語論文投稿規定
1.投稿論文は未発表のものであること。ただし、既に口頭で発表し、その旨明記してあ
る場合は審査の対象となりうる。和文号の投稿締切は4月1日とする(消印有効・締切日厳守)。宛先は(〒101-0062)東京都千代田区神田駿河台2−9研究社ビル501日本英文学会事務局。(なお、英文号の投稿締切は9月1日とする。)
2.長さの上限はA4判用紙に1枚40字×25行をめやすとして14,000字程度とする。上記の長さには本文および註を含むが、論文末尾に加える文献書誌についてはこの制限外とする。
3.論文はオリジナルのほかコピー3部、計4部提出し、必ず英語のシノプシス(A4判用紙に1枚65ストローク×25行をめやすとして2枚程度)4部を別紙添付する。応募論文およびシノプシスの各頁には応募者の名前・謝辞・口頭発表の機会に関する註記等は一切書かないこととし、代わりにA4判用紙1枚に論文題名と応募者の名前(および、必要ならば謝辞等)を記したものを1部添える。
4.英語シノプシスについては、投稿前にネイティブ・スピーカーによる原稿のチェックを受けても構わないこととする。
5.書式上の注意
 イ 註は原稿の末尾にまとめて付ける。
 ロ 引用文は原則として和訳を付けない。
 ハ 外国の人名、地名、書名等は、少なくとも初出の箇所で原名を書く。
 二 その他書式の細部についてはThe MLA Handbook for Writers of Research Papersや『MLA新英語論文の手引書』(北星堂)などの標準的なスタイルマニュアルに従う。
6.略歴を付けること。
7.原稿の採否および掲載の時期は編集委員会が決定する。
8.原稿の返送を希望する場合は返送用封筒(郵便切手貼付)を同封のこと。
9.採用論文の執筆者用抜刷は20部とする。
10.校正は初校に限り執筆者が行うこととするが、この際の訂正加筆は、必ず植字上の、あるいは事実関係についての誤りに関するもののみとし、内容に関する訂正加筆は認められない。

Instructions for Contributors
Members must conform to the following rules in submitting manuscripts intended for publication in an English number of the journal.
(1) Articles are restricted to unpublished work, but papers that have been delivered at meetings are eligible when that fact is noted. The deadline for submission is September 1.
(2) It is acceptable that contributors of articles whose native language is not English have their work checked by a competent native speaker of English prior to submission.
(3) The MLA Handbook for Writers of Research Papers should be used as a guide for style. All footnotes must be grouped together at the end of the work.
(4) Articles should be up to approximately 7,000 words (not more than 25 lines per page).
(5) 4 copies of each article should be sent to the Editors at the address below.
(6) One brief curriculum vitae and 4 copies of a precis of not more than 2 pages should be sent with the manuscript. The author’s name and any acknowledgements should not appear on the manuscript. A cover sheet with the author's name and the title of the article (and the acknowledgments, if necessary) printed on it should be enclosed with the manuscript.
(7) Each contributor will receive 20 free offprints.
(8) Those who want their manuscripts back should enclose a stamped, self-addressed envelope or international coupons to cover postage.
(9) Contributors will receive only first proofs, on which they must strictly limit their corrections to typographical and factual errors.
For further information, write to the secretary of the Society, 501 Kenkyusha
Building, 9 Surugadai 2-chome, Kanda, Chiyoda-ku, Tokyo, 101-0062, Japan.

OBITUARY

 本学会理事および編集委員を務められた加納秀夫氏が9月2日にお亡くなりになりました。享92年歳。謹んでご冥福をお祈りいたします。

事務局から

 1.去る7月25日に第76回大会打ち合わせのために、大会準備委員長と事務局スタッフが、大阪大学豊中キャンパスにお邪魔しました。開催校委員の先生方には大会会場として使用予定の建物や教室の説明や案内をして頂き、おかげ様をもちましてきわめて充実した施設で大会を開催できる見込みとなりました。教室のマルチメディア対応が進みつつあり、機器を使用したシンポジアムや発表もスムーズにこなせそうです。大阪大学の諸先生方、ありがとうございました。また、大会までの準備等、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 2.大会の際の宿泊・交通機関の予約に関しては、来年3月に大会資料やプログラムをお送りする折に、懇親会の参加申し込みとともに、日本旅行からのご案内を同封する予定です。また、これらについては、今回よりホームページ上での受付導入を検討しています。
 3.現在政府のもとで策定が進んでいる法人改革によって、学術団体を含む公益法人に関する法律が変わることになっています。本会もそれに対応して、来春以降理事会、評議員会での審議を経て、役員に関する規定等を変えることとなりますが、会員の皆様にはニューズレターの紙面を通じてお伝えします。
 4.このニューズレターに振替用紙が同封されている場合、用紙に記載されている年度の会費が未納であることを意味します。これを機会に納入頂ければ幸いです。行き違いとなりました場合はご容赦下さい。現在の会費は、一般会員7000円、学生会員5000円です。
 5. この振替用紙を用いて郵便局でご送金の場合、手数料は不要です。なお学会は他に三井住友銀行(神田支店 普通預金口座0114558)と第一勧業銀行(神保町支店 普通預金口座1231895)にも口座を開いております。
 6. 会費の領収書をお送りするのを現在省略させていただいております。必要な方は事務局にご請求下さい。また最近、研究費等によって会費の支払いをされる方の場合に、会費の請求書を所属機関が求めることがあるようです。現在のところ本学会としての定まった書式はございません。所属機関によって必要とする書式が大変異なっているようで、事務局としても取り扱いに困っている次第です。必要とされる方は、事務局まで事前にご相談下さいますようお願いいたします。
 7. 1年以上の長期にわたり、海外に滞在されることになった会員の方で、在外期間中における学会からの郵便物および会費納入用振替用紙の送り先に変更がある場合は、必ず出発前に事務局にご連絡ご相談下さい。
 8.学会運営について、具体的なご提案、ご意見を随時事務局までお寄せ下さい。

日本英文学会事務局
   篠崎実・田村斉敏・中上玲子

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