ELSJ Newsletter No.102 (2004年11月10日)

編集・発行所 〒101-0062東京都千代田区神田駿河台2-9研究社ビル501
                    (電話 03-3293-7528 FAX 03-3293-7539)
                                 日本英文学会 代表者 高橋和久

第77回大会シンポジア決定

2005年5月21日(土)、22日(日)の両日に日大文理学部において開催予定の
第77回全国大会で行われるシンポジアの企画が下記のように決定しました。

第1部門「イギリスにおける<文学>の誕生」
司会・講師  原田 範行氏(杏林大)
   講師  箭川 修氏(東北学院大)
   講師  河合 祥一郎氏(東京大)
   講師   齊藤 美和氏(京都工芸繊維大)
第2部門「Anglo-American Poetry in the Twentieth Century」
司会・講師  Steve Clark氏(東京大)
   講師  John Hatcher氏(福岡大)
   講師  飯野 友幸氏(上智大)
   講師   中尾 まさみ氏(東京大)
   講師   Peter Robinson氏(東北大)
第3部門「感覚/テクノロジー/モダニズム」
司会・講師  林 文代氏(東京大)
   講師   田尻 芳樹氏(東京大)
   講師   武藤 浩史氏(慶應義塾大)
   講師   堀 潤之氏(関西大・表象文化論)
第4部門「イギリス小説はどのようにして成立したか」
司会・講師  冨山 太佳夫氏(青山学院大)
   講師   服部 典之氏(大阪大)
   講師   志渡岡 理恵氏(聖マリアンナ医科大)
   講師   武田 将明氏(日本学術振興会特別研究員)
第5部門「'authority'と'experience'の相克とその変容--中世からルネッサンスへ」
司会・講師  河崎 征俊氏(駒澤大)
    講師   石井 美樹子氏(神奈川大)
   講師   荒木 正純氏(筑波大)
   講師   森 洋子氏(明治大・美術史)
第6部門「形態的一致とAgree--honorification再考」
司会・講師  内堀 朝子氏(日本大)
   講師   新沼 史和氏(高知学園短期大)
   講師   酒井 弘氏(広島大)
   講師   Ivana Adrian氏(広島大・大学院)
第7部門「2005年の今、文学部英文科で"アメリカ文学・文化"をどう教えるか」
司会・講師  上岡 伸雄氏(明治大)
   講師   遠藤 泰生氏(東京大)
   講師   佐々木 隆氏(同志社大)
   講師   吉見俊哉氏(東京大・社会学)
第8部門「<女>を語る、のディシプリン--アメリカ的文学原論」
司会・講師  後藤 和彦氏(立教大)
   講師   野島 秀勝氏(お茶の水女子大・名誉教授)
   講師   千石 英世氏(立教大)
   講師   竹村 和子氏(お茶の水女子大)
   講師   田辺 千景氏(学習院大)
第9部門「アジアフォビア/アジアフィリア――オリエントから読み直す文化交流史」
司会・講師  中村 和恵氏(明治大)
   講師   宇沢 美子氏(東京都立大)
   講師   橋本 順光氏(横浜国立大)
   講師   杉田 英明氏(東京大・比較文学、比較文化)
   講師  劉 岸偉氏(東京工業大・比較文学、比較文化史)
第10部門「英語の語形成--通時的・共時的研究の現状と課題」
司会・講師  米倉 綽氏(京都府立大・教授)
   講師   藤原 保明氏(筑波大)
   講師   秋元 実治氏(青山学院大)
   講師   島村 礼子氏(津田塾大)
第11部門「英詩の韻律と音韻理論」
司会・講師  岡崎 正男氏(茨城大)
    講師   小平 百々子氏(筑波大・大学院)
   講師   松下 知紀氏(専修大)

 第1〜6部門は大会第1日(5月21日)、第7〜11部門は第2日(同22日)にそれぞれ
  開催されます。
 大会準備委員会では、シンポジアム企画の立案に当たって、会員の皆様から寄せられた
  企画案を参考にさせていただいております。今後も大会準備委員会宛にご意見をお寄せ
  いただくようお願いいたします。

第77回全国大会特別講演講師の決定
大会2日目(5月22日)午後に行なわれる特別講演講師が、
韓国英文学会会長Professor Young-Oak Leeに決定しました。

第77回全国大会開催校委員

第77回全国大会の開催校委員は下記の8氏です。
原公章、當麻一太郎、野呂有子、松山幹秀、吉良文孝、高橋利明、塚本聡、閑田朋子。

第27回新人賞審査結果について

 10月23日に第27回新人賞最終審査が行われました。ニューズレター前号でお知らせした
  とおり19篇の応募がありましたが、そのなかから5篇が最終審査に残り、佳作論文2篇が
  以下のとおり選ばれました。

佳作論文
武田将明氏(日本学術振興会特別研究員)
"These Men against Arbitrary Power Are the Most Absolute in Their Families":
 Patriarchal Challenge to Daniel Defoe

園田暁子氏(日本学術振興会特別研究員)
Coleridge and the Sense of Literary Property

 なお選評は、上記論文とともに『英文学研究』第81巻和文号に掲載されます。今回は
  応募論文数が増えました。第28回新人賞にも奮ってご応募下さい。

第28回新人賞規定

 本賞は新進による英米文学・語学研究を奨励するために設定する。入賞論文には
  賞金10万円が与えられる。
1.  応募締切は2005年4月30日とする(消印有効・締切日厳守)。宛先は〒101‐0062
   東京都千代田区神田駿河台2−9 研究社ビル501 日本英文学会事務局。
2.  応募者は次のいずれかに該当すること。2005年4月30日現在、満37歳未満である
    こと。または、修士号取得後、5年以内であること。
3.  応募者は日本英文学会会員でなくともよい。
4.  応募論文は過去に印刷に付されたもの、もしくは応募の時点でほかに印刷される
    見込みのものであってはならない。
5.  論文審査は『英文学研究』編集委員会がこれを行い、入賞論文および佳作論文は
    選評とともに『英文学研究』に掲載する。
6.  論文は和文もしくは英文のいずれでもよい。
7.  英語論文の場合、英語を母語としない投稿者については、投稿前にネイティブ・
    スピーカーによる原稿のチェックを受けても構わないこととする。
8.  長さの上限は、和文の場合はA4判用紙に1枚40字×25行をめやすとして14,000字
    程度、英文の場合はA4判用紙に1枚65ストローク×25行をめやすとして25枚程度、
    あるいは7,000語程度とする。
    上記の長さには本文および註を含むが、論文末尾に加える文献書誌については
    この制限外とする。
9.  論文は4部提出し(コピー可)、和文・英文論文とも、別にA4判用紙に1枚65ストローク
    ×25行をめやすとして2枚程度の英文によるシノプシスを4部つける。
10. 審査は応募者を匿名として行われるので、応募論文およびシノプシスの各頁には
    応募者の名前・謝辞等は一切書かないこととし、代わりにA4判用紙1枚に論文題名
    と応募者の名前(および必要ならば謝辞等)を記したものを4部添える。
11. 書式上の注意
  イ 註は原稿の末尾にまとめてつける。
  ロ 引用文は原則として和訳をつけない。
  ハ 外国の人名、地名、書名等は、少なくとも初出の箇所を原名で書く。
  ニ その他書式の細部についてはMLA Handbook for Writers of Research Papers
        や『MLA新英語論文の手引』(北星堂)などの標準的なスタイル・マニュアル
        に従う。
12.  封筒および論文の表紙に「日本英文学会新人賞応募論文」と朱書する。
13.  応募論文には生年月日を明記した略歴を同封すること。修士号を有する応募者は
     その取得年月日を明記すること。尚、氏名には振り仮名をつけること。
 
韓国英文学会主催国際学会への講師派遣
韓国英文学会より2005年1月27-29日に朝鮮大学(光州)において開催される標記国際会議
(テーマは「翻訳」と「大学における英語教育」)への講師派遣の依頼があり、
柴田元幸氏(東京大学)と斎藤兆史氏(東京大学)の派遣(予定)が理事会によって
承認されました。

地方支部からのお知らせ
○北海道支部
 日本英文学会北海道支部第49回大会が、10月2日(土)・3日(日) の両日、北星学園大学に
  おいて開催されました。文学部門では、柴田元幸氏(東京大学)による特別講演
  「1990年代以降のアメリカ小説」の他、8つの研究発表が行われました。語学部門では、
  高見健一氏(東京都立大学)による特別講演「使役文、受身文と非能格性 」、シンポ
  ジアム「あらためて、英語学のすすめ」(司会 北海道大学 野村益寛、講師 北海道
  大学名誉教授 岡野哲、北海学園大学 栗原豪彦、北海道大学名誉教授 葛西清蔵)、
  及び7つの研究発表が行われました。
○中部支部
  中部支部第56回大会
 第56回大会が10月16日(土)、17日(日)の両日、信州大学教育学部で開催されました。
  第1日の午後は特別講演:河合祥一郎氏「シェイクスピアの掲げる鏡」と研究発表20件が
  行われました。第2日は午前に次のシンポジウムがありました。「第一次大戦とイギリス
  文学」(司会:鈴木俊次、講師:加藤洋介、有為楠泉、風呂本武敏)、「小説の技法−
  伝統からモダニズムへ」(司会・講師:谷本泰子、講師:玉崎紀子、川口喬一、柳沢秀郎、
  羽澄直子)、「小学校英語の教科化をめぐって−中学校との係わりを視野に」(司会:
  渡邊時夫、講師:森住衛、酒井英樹、高橋美由紀)。
○中国四国支部
  日本英文学会中国四国支部第57回大会
  10月23日(土)、24日(日)の両日、山口大学において開催された。第1日目は28件の
  研究発表に続き、福岡女子大学長 岡照雄氏による特別講演「Tie up the Knocker ―
  PopeとThe Tatlerの場合―」があった。第2日目は、シンポジウム「読者が成長させた
  サリンジャー」(司会・講師:新田玲子氏「サリンジャーと東洋思想」、講師:天野雅文氏
  「サリンジャーとロストジェネレーション」、講師:的場いづみ氏「サリンジャーと戦争
  表象」、講師:柴田元幸氏:「サリンジャーと現代文学」)が行われた。
○九州支部
  日本英文学会九州支部第57回大会
  10月23(土)、24(日)日の両日、九州大学六本松キャンパスで開催され、27の研究発表、
  3のシンポジウム:「イギリス・ロマン派詩人と民衆」(司会・講師:田吹長彦、
  講師:鈴木蓮一、初井貞子、山内正一)、「1980年代のアメリカ小説」(司会:馬塲弘利、
  講師:徳永紀美子、井崎浩、山下勉、江頭理江)、「英語史の観点から18世紀英語を考える」
  (司会:田島松二、講師:末松信子、家入葉子、隈元貞広)、フォーラム:「ラフカディオ・
  ハーン再評価の道」(司会・講師:西川盛雄、講師:藤原万巳、アラン・ローゼン、里見繁美)、
  特別講演:斎藤兆史「このままでいいのか、日本の英語・英米文学研究」があった。
 
会員名簿の作成について

 2000年以来会員名簿の作成は行なわれていませんでしたが、理事会、評議員会での決議を
  受けて、2004年度版を作成することになりました。そのため、10月初旬に記載事項を確認
  するアンケート葉書を会員の皆様にお送りしました(アンケート回答の受付は去る10月22日
  をもって締め切りとなっています)。前回の名簿はアンケートにお答えいただいたもののみ
  を掲載するという方法で作成したため、空白の部分が多く、使いづらいとのご意見が多数
  寄せられました。その反省を踏まえて、今回は掲載を希望しない項目をお知らせいただく
  というかたちのアンケートとしました。また、葉書では氏名にも不掲載の希望を示す
  チェック欄がありましたが、これは誤りで、氏名は必ず掲載します。ご了承ください。
 なお、アンケートをお寄せいただいた方でも、11月末日の段階で本年度会費を納入いただ
  いていない方は名簿に会員として掲載されませんのでご承知おきください。会費の振込用紙
  がこのニューズレターに同封されている場合、用紙に記されている年度の会費が未納である
  ことを意味します。この機会にぜひ納入していただきますようお願い申し上げます。

Obituary
本学会元会長・理事の小池C氏が10月13日に逝去されました。享年78歳。謹んでご冥福を
お祈りいたします。

事務局から

 1.去る7月28日に、大会準備委員長と事務局スタッフが日本大学文理学部にお邪魔して、
     第77回大会会場の下見を行ないました。開催校委員の先生方には使用予定の建物や
     教室の説明、案内などをしていただき、おかげ様をもちまして、都心部の便利な
     立地条件のもと施設の充実した会場で大会を開催できる見込みとなりました。
     日本大学文理学部の諸先生方、ありがとうございました。また、大会までの準備等、
     どうぞよろしくお願い申し上げます。
  2.第77回大会の懇親会は開催校学内のレストランでの開催を計画しています。くわしく
     は、来年3月に大会資料やプログラムをお送りするおりにご案内いたします。また、
     前回同様、ホームページでもご案内および参加申込の受付をいたします。なお、
     同大会時の宿泊に関しては、東京での開催の際の慣例にしたがい、学会としては
     格段の対応をいたしません。ご承知おきください。
  3.このニューズレターに振替用紙が同封されている場合、用紙に記載されている年度の
     会費が未納であることを意味します。これを機に納入いただければ幸いです。入れ違い
     で納入いただいている場合はご容赦下さい。現在の会費は、一般会員7,000円、
     学生会員5,000円、協賛会員10,000円です。
 4. この振替用紙を用いて郵便局でご送金の場合、手数料は不要です。なお学会は他に
     三井住友銀行(神田支店 普通預金口座0114558)とみずほ銀行(神保町支店
     普通預金口座1231895)にも口座を開いております。
 5. 会費の領収書をお送りするのを現在省略させていただいております。必要な方は
     事務局にご請求下さい。また最近、研究費等によって会費の支払いをされる方の
     場合に、会費の請求書を所属機関が求めることがあるようです。現在のところ本学会
     としての定まった書式はございません。所属機関によって必要とする書式が大変
     異なっているようで、事務局としても取り扱いに困っている次第です。必要とされる
     方は、事務局まで事前にご相談下さいますようお願いいたします。
  6. 1年以上の長期にわたり、海外に滞在されることになった会員の方で、在外期間中に
     おける学会からの郵便物および会費納入用振替用紙の送り先に変更がある場合は、
     必ず出発前に事務局にご連絡ご相談下さい。
  7.学会運営について、具体的なご提案、ご意見を随時事務局までお寄せ下さい。

 日本英文学会事務局
          篠崎実・田村斉敏・中上玲子

トップページに戻る