ELSJ Newsletter No.100 (2004年3月10日)

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日本英文学会 代表者 高橋和久

役員の交替・改選
昨秋より各大学・支部で評議員の交替があり、また理事の一部および監事2名が任期満了を迎えるため、来年度評議員のなかから後任(再任を含む)を選ぶ選挙が行なわれました。
1.評議員
2004年4月1日付で下記のように評議員の交替が行なわれます。(敬称略、新評議員の五十音順)

明治学院大学 新谷 忠彦→生田少子
広島修道大学 神谷正太郎→市川薫
東京女子大学 今村 楯夫→小野祥子
中央大学   青木 和夫→河西良治
筑波大学   荒木 正純→加藤行夫
大阪市立大学 山崎 弘行→衣笠忠司
成蹊大学   大熊 昭信→下河辺美知子
北海道大学  長尾 輝彦→高橋英光
慶應義塾大学 高宮 利行→巽孝之
日本大学   原 公章 →野呂有子
中京大学   吉川 寛 →細川眞
日本女子大学 新見 肇子→三神和子
金沢大学   本間 武俊→渡邊明敏

この結果、2004年度の評議員は以下の69名の方がたとなります。(2月現在。敬称略)

青山 義孝(甲南大学)     鈴木 英夫(東京大学教養学部)
有元 將剛(南山大学)     千石 英世(立教大学)
飯野 友幸(上智大学)     高田 賢一(青山学院大学)
生田 少子(明治学院大学)   高野 正夫(駒沢大学)
市川 薫 (広島修道大学)   高橋 和久(東京大学文学部)
内田 聖二(奈良女子大学)   高橋 英光(北海道大学)
内田 恵 (中部支部)     高村 忠明(武蔵大学)
海老 久人(神戸女子大学)   巽 孝之 (慶應義塾大学)
遠藤 健一(東北学院大学)   田中 久男(広島大学)
岡田 和也(岡山大学)     田部井孝次(西南学院大学)
小倉美知子(千葉大学)     玉井 タ (大阪大学)
小野 祥子(東京女子大学)   中井 悟 (同志社大学)
河西 良治(中央大学)     中川 憲 (安田女子大学)
笠原 順路(明星大学)     中野 春夫(学習院大学)
加藤 克美*(関西外国語大学) 中野美知子(早稲田大学)
加藤 文彦(京都女子大学)   並木 信明(専修大学)
加藤 正治(大学阪外国語大学) 丹羽 隆昭(京都大学総合人間学部)
加藤 光也(東京都立大学)   野呂 有子(日本大学)
加藤 行夫(筑波大学)     橋本 尚江(北海道支部)
加藤 好文(中国四国支部)   花岡 秀 (関西学院大学)
金子 朝子(昭和女子大学)   林 和仁 (龍谷大学)
神尾美津雄(名古屋大学)    原 英一 (東北大学)
衣笠 忠司(大阪市立大学)   原口 遼 (九州大学)
河野 武 (大妻女子大学)   菱川 英一(神戸大学)
甲元 洋子(同志社女子大学)  細川 眞 (中京大学)
小谷 耕二(九州支部)     前川 裕治(広島女学院大学)
齊藤 昇 (立正大学)     丸山美知代(立命館大学)
坂本 武**(関西大学)     三神 和子(日本女子大学)
島 式子 (甲南女子大学)   宮内 弘 (京都大学文学部)
島村 礼子(津田塾大学)    村里 好俊(福岡女子大学)
清水あつ子(明治大学)     森 邦夫 (鶴見大学)
下河辺美知子(成蹊大学)    山田由美子(神戸女学院大学)
菅山 謙正(神戸市外国語大学) 結城 英雄(法政大学)
杉本 豊久(成城大学)     渡邊 明敏(金沢大学)
鈴木 聡 (東京外国語大学)

[*関西外国語大学評議員の加藤克美氏のご逝去にともない、同大学の評議員は林登美子氏に交替となりました。
**お送りしたNewsletterでは表記に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。]

2.理事
3月末日をもって、荒木正純、神尾美津雄、高宮利行、田中久男の4理事が任期満了により、理事の資格を失われます。このうち荒木理事は評議員を辞任され、高宮理事は定年を迎えられます。これにともない、評議員による後任選挙を行ないました結果、神尾、田中の両氏が再選され、原英一(東北大学)と巽孝之(慶應義塾大学)の両氏があらたに理事に選ばれました。任期は2年です。
以上により2003年4月1日より、神尾美津雄、千石英世、高橋和久、巽孝之、田中久男、玉井タ、原英一、宮内弘の8氏が2004 年度理事会のメンバーとなります。
3.監事
 3月末日をもって現監事の原英一氏と原口遼氏は任期を満了されます。これにともない、その後任を選ぶための評議員による監事選挙を行ないました結果、原口遼氏が再選され、加藤行夫氏(筑波大学)があらたに選出されました。任期は2年です。

委員の改選
1. 『英文学研究』編集委員会では、宇沢美子、柴田元幸、坪井栄治郎、中尾まさみ、Graham Lawの5委員が3月末日をもって1期目の任期を終了します。これにともない、委員相互の信任投票を行なった結果、全員が信任され、2期目終了まで留任されることになりました。
2. また3月末日をもって、河合祥一郎、鈴木俊次、山本史郎、内野儀、井出光、大庭幸男の6委員が、2期目の任期満了で退任されます。これにともない、6委員の後任選挙および増員となる2名の委員の選挙が行なわれ、太田一昭(九州大学)、杉山直子(埼玉大学)、寺澤盾(東京大学)、西岡宣明(九州大学)、橋本槇矩(学習院大学)、廣瀬幸生(筑波大学)平井雅子(神戸女学院大学)堀真理子(青山学院大学)の各氏が選出されました。任期は2003年度からの新制度により4月1日より3年です。
3. 大会準備委員会では、Newsletter No. 98で既報のように、第76回大会(大阪大学豊中キャンパス)へ向けた2003年度委員会が発足しておりますが、今年度の委員長には新妻昭彦氏(立教大学)、副委員長には若島正氏(京都大学)が選ばれています。

編集委員会からのお知らせ
1. 『英文学研究』の刊行は本年度まで和文号2冊、英文号1冊の年3回でしたが、最近の投稿論文数の推移や海外への発信の必要性等を考慮し、新年度より和文号、英文号各1冊の年2回刊行に移行します。従来どおり、英文号は英文論文のみ、和文号は英文、和文を問わず掲載し、新人賞論文は和文号に掲載する予定です。あらたに投稿締め切りが設定され、和文号の締め切りは4月1日、英文号の締め切りは9月1日となります。会員の皆様の投稿をお待ちしています。
2. 刊行計画の変更および分野ごとの投稿状況に対応するため、査読者として編集委員会に協力する編集顧問の制度を4月1日より発足させることになりました。編集委員経験者のなかから人選し、定員10名(英文学6名、米文学2名、英語学2名)、任期は3年間、定年については他の委員の定年に関する慣行(就任時60歳未満)に準じます。委員会での厳正な討議を経て、4月より下記の方がたにお願いすることが決定されました。

英文学分野
御輿哲也(神戸市外大学) 加藤光也(東京都立大学) 加藤行夫 (筑波大学) 玉井タ (大阪大学) 丹治愛 (東京大学) 原英一 (東北大学)
米文学分野
千石英世(立教大学) 藤平育子(中央大学)
英語学分野
今西典子(東京大学) 山梨正明(京都大学)

3. 各分野における対象領域の多様化に対応するため、必要に応じて投稿論文の査読を委員以外の専門家に委任する外部査読委員の制度を導入することが決定されました。外部査読員は必ずしも当会の会員である必要はなく、3名の査読者のうちの1名として査読に加わります。
4. 『英文学研究』誌面充実のため海外の著名な学者にアドヴァイスを求める目的で、あらたに特別編集顧問の制度を発足させ、下記の方がたに就任していただくことになりました。

Frank Kermode (Formerly King Edward VII Professor of Cambridge University)
Stephen Greenblatt (Professor, Harvard University)
Herbert Blau (Byron W. and Alice L. Lockwood Professor of the Humanities, University of Washington)
Mary Louise Pratt (Professor, New York University)
Emmon Bach (Professor Emeritus, University of Massachusetts)
Malcolm Godden (Rawlinson and Bosworth Professor of Anglo-Saxon, University of Oxford)

大会準備委員会からのお知らせ
1. 第76回大会の研究発表に応募された方がたは、英文学75名、米文学19名、英語学20名、その他1名の総数115名と前回(総数93名)を大きく上回り、研究発表室数を2室増やして16室とすることにしました。次回もふるってご応募ください。
2. 第76回全国大会においても「紀要等展示室」を一般会員控室(共通教育管理講義棟A棟A214)に併設いたします。目的は、会員の方がたがご自分の執筆した紀要等を交換する場を設けて、会員間の交流の機会を確保することにあります。展示可能なものは、ご自分が執筆された論文の掲載された紀要、学会機関誌、雑誌など、または、その抜き刷り、および書籍などです。会員の皆様の積極的な参加を歓迎します。展示ご希望の方は、当日、展示物をご持参のうえ、一般会員控室に用意された机に、ご自分で展示ください。展示物の搬入、展示、回収は、すべてご自分の責任においてお願いします。展示物の紛失等に関して、大会開催準備委員会、学会事務局および開催校は、いっさい責任を負いません。なお、開催校への送付等はご遠慮ください。送付された場合には、直ちに廃棄します。
3. 次回第77回全国大会(2005年開催)のシンポジアムのテーマについて、具体的な提案を事務局までお寄せください。締め切りは2004年5月末日です。ただし、最終決定は大会準備委員会におまかせください。

シェイクスピア祭のお知らせ
日本英文学会では日本シェイクスピア協会と共催で本年度のシェイクスピア祭を下記の通り催します。今回は会場となる明治大学の協賛をえて開催の予定です。お誘い合わせのうえ、多数ご参加下さい。

日時:4月17日(土)13時〜16時30分
場所:明治大学駿河台キャンパス リバティタワー 1123号室(12階)
〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1(TEL 03-3296-4545)

演目:
1)講演:「日本におけるシェイクスピア上演を考える」
  講師:扇田昭彦氏(演劇評論家・静岡文化芸術大学教授)
  司会:野田学氏(明治大学助教授)

2)トークとパフォーマンス
  出演者:吉田鋼太郎(俳優・劇団AUN主宰)・千賀由紀子(俳優)夫妻
  聞き手 河合祥一郎氏(東京大学助教授)
  司会:由井哲哉氏(東京工業大学助教授)*
[*お送りしたNewsletterでは、氏名表記、所属身分に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。]

第27回新人賞論文募集
下記の要領で第27回新人賞論文を募集しています。若手研究者の方がたはふるってご応募ください。

第27回新人賞規定
 本賞は新進による英米文学・語学研究を奨励するために設定する。入賞論文には賞金10万円が与えられる。
1. 応募締切は2004年4月30日とする(消印有効・締切日厳守)。宛先は〒101‐0062 東京都千代田区神田駿河台2−9 研究社ビル501 日本英文学会事務局。
2. 応募者は次のいずれかに該当すること。2004年4月30日現在、満37歳未満であること。または、修士号取得後、5年以内であること。
3. 応募者は日本英文学会会員でなくともよい。
4. 応募論文は過去に印刷に付されたもの、もしくは応募の時点でほかに印刷される見込みのものであってはならない。
5. 論文審査は『英文学研究』編集委員会がこれを行い、入賞論文および佳作論文は選評とともに『英文学研究』に掲載する。
6. 原稿は和文もしくは英文のいずれでもよい。
7. 英語論文の場合、英語を母語としない投稿者については、投稿前にネイティブ・スピーカーによる原稿のチェックを受けても構わないこととする。
8. 長さの上限は、和文の場合はA4判用紙に1枚40字×25行をめやすとして14,000字程度、英文の場合はA4判用紙に1枚65ストローク×25行をめやすとして25枚程度、あるいは7,000語程度とする。
上記の長さには本文および註を含むが、論文末尾に加える文献書誌についてはこの制限外とする。
9. 論文は4部提出し(コピー可)、和文・英文論文とも、別にA4判用紙に1枚65ストローク×25行をめやすとして2枚程度の英文によるシノプシスを4部つける。
10. 審査は応募者を匿名として行われるので、応募論文およびシノプシスの各頁には応募者の名前・謝辞等は一切書かないこととし、代わりにA4判用紙1枚に論文題名と応募者の名前(および必要ならば謝辞等)を記したものを4部添える。
11. 書式上の注意
  イ 註は原稿の末尾にまとめてつける。
  ロ 引用文は原則として和訳をつけない。
  ハ 外国の人名、地名、書名等は、少なくとも初出の箇所を原名で書く。
  ニ その他書式の細部についてはMLA Handbook for Writers of Research Papersや『MLA新英語論文の手引』(北星堂)などの標準的なスタイル・マニュアルに従う。
12. 封筒および論文の表紙に「日本英文学会新人賞応募論文」と朱書する。
13. 応募論文には生年月日を明記した略歴を同封すること。修士号を有する応募者はその取得年月日を明記すること。尚、氏名には振り仮名をつけること。

地方支部からのお知らせ
○ 九州支部
日本英文学会九州支部第56回大会
10月25(土)、26(日)日の両日、鹿児島大学法文学部で開催され、31の研究発表、3のシンポジウム:「現代英国小説における時の諸相」(司会:吉田徹夫、講師:宮原一成、池園宏、松田雅子、高本孝子)、「大量虐殺とアメリカ小説」(司会・講師:田江安廣、講師:渡邉真理子、井崎浩、田部井孝次)、「談話と文文法」(司会:山崎和夫、講師:西田光一、大橋浩、松村瑞子)、特別企画「ホーソーン生誕200年記念フォーラム」(司会:原口遼、講師:青山義孝、大杉博昭、竹内勝徳、里見繁美)、特別講演:河上誓作「アイロニーの記号論」があった。

トラベル・グラント廃止のお知らせ
 トラベル・グラントの制度が日本英文学会創立70周年の事業として1998年に導入されて以来6年が経過しましたが、すでにお知らせしたように、来年度から一旦この制度を廃止することにいたしました。今後は、英文学関係の国際的な学会や講演会などが日本で開催されることが多くなった昨今の状況にかんがみ、そうした催しとの連携なども視野に入れて、より有意義な特別活動資金の活用の仕方を理事会で検討していく予定です。

ホ−ムペ−ジに関するお知らせ
日本英文学会のホ−ムペ−ジ開設からほぼ1年がすぎました。全国大会のお知らせなど学会に関する情報を掲載しており、ヒット数は2万件を超えました。秋からは教官公募情報の掲載も始めています。URLは下記のとおりです。ご意見等ありましたらお寄せください。

   http://www.elsj.org/

懇親会のお知らせ
 3回目を迎える全国大会時の懇親会を5月22日(土)午後6時30分より千里阪急ホテル(〒560-0082大阪府豊中市新千里東町2-1-D-1 地下鉄御堂筋線/北大阪急行・大阪モノレール千里中央駅すぐ、電話 06-6872-2211 )仙寿の間で開催します。なお今回も準備の都合上、勝手ながら参加は予約のうえ、会費(7000円)前払いということにさせていただきます。どうかご了承下さい。参加申し込みの手続きは日本旅行東京南支店に委託しましたが、今回は従来のファックスによる申し込みと銀行口座への会費振込の組み合わせのほかに、インターネットによる予約およびクレジット決済も始めましたのでこちらもご利用いただければ幸いです。詳しくは同封いたしました「日本英文学会第76回全国大会懇親会のお知らせ」をご覧ください。インターネットによる申し込みのページには、学会ホームページ(http://www.elsj.org/)からリンクが張ってあります。数多くの皆様のご参加をお待ちいたしております。なお、当日は大阪大学の学会会場から懇親会会場への臨時バスが出る予定になっています。


お詫びと訂正
Newsletter No. 99、1頁のシンポジア企画の紹介記事中、第5部門「OEDを利用する」の司会・講師を「刈部恒徳氏(新潟国際情報大)」と記載しましたが、正しくは「苅部恒徳氏(新潟国際情報大)」でした。お詫びして訂正申し上げます。

事務局から
1. 本号をもってNewsletterは100号を迎えました。トラベル・グラントの廃止や『英文学研究』の刊行日程変更など、この春からさまざまなことが変わります。また、法人改革にともない、当会の規則等もこれから変わっていくことになります。変革が明るい未来をもたらすことを切に祈っています。
2.2004年度会費の振替用紙を同封いたしました。現在の会費は一般会員7000円、学生会員5000円です。2003年度会費未納の方には、その旨振替用紙に記載されておりますので、この機会に納入頂ければ幸いです。行き違いとなりました場合はご容赦下さい。なお学会は他に三井住友銀行(神田支店、普通預金口座0114558)とみずほ銀行(神保町支店、普通預金口座1231895)にも口座を開いております。全国大会当日にも会費納入の受付をしておりますが、混雑のためお並びいただくなどの事態を避けるためにも是非郵便局または銀行の口座への振込みをご利用下さい。会費の領収書が必要な方は、事務局にご請求下さい。
3. 会費の納入の自動払い込み制度をご利用の方へのお願い。自動払い込みにご利用の口座を解約された場合は、その旨事務局に必ずご連絡下さい。ご連絡がないと学会が銀行から引き落とし不能の手数料を徴収されてしまいますのでくれぐれもお気をつけいただきたいと思います。残高不足の場合も同様の扱いを受けてしまいますので、そのようなことにならないよう宜しくお願いいたします。
4. 1年以上の長期にわたり、海外に滞在されることになった会員の方で、在外期間中における学会からの郵便物の送り先に変更がある場合は、必ず出発前に事務局にご連絡ご相談下さい。

日本英文学会事務局
篠崎実・田村斉敏・中上玲子

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